保健福祉学部栄養学科Department of
Nutritional
Science

栄養教育学研究室

教員紹介

氏名・職位    川上 貴代 KAWAKAMI, Takayo 教授


【専門分野】

栄養学

【所属学会など】

日本栄養・食糧学会、日本栄養改善学会、日本栄養学教育学会など

主な研究テーマ

〈栄養教育法の開発、栄養教育分野の研究〉

  1. 生活習慣病予防のための食事・栄養因子に関する基礎研究と栄養教育法や教材の開発
  2. 管理栄養士教育課程における専門教育の効果的学習法開発

一般の方へ

こんな研究をしています

わたしたちの研究室では慢性肝疾患、とくに非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:non alcoholic steatohepatotis)に注目して研究しました。NASHは放置すれば肝線維化から肝硬変へと進みますが、減量や基礎疾患のコントロールが改善につながるともいわれ、食事療法を基本にした治療は有効とされています。岡山県内の病院と協力して、慢性肝疾患患者への食事療法と抗酸化ビタミンの補給が体内での酸化ストレスを軽減することをあきらかにしてきました。

また、学校給食での食育にも取り組み、児童生徒の食生活と健康との関連を研究しています。さらに、管理栄養士に求められるアセスメント能力、マネジメント能力の資質能力の向上プログラムをめざした教育方法や効果的なカリキュラムの開発、検討にも取り組んでいます。

受験生・在学生にひとこと

わたしたちの研究室では人びとの健康の維持増進や生活習慣病予防のため食支援や食育に関する研究を行っています。有効な支援の提供のために、医療、学校など現場での課題から、問題を発掘し、栄養学をベースにした研究視点や方法を駆使して学生さんたちと日夜研究に取り組んでいます。ぜひ人の食や健康に関心のある方、社会で活躍する意欲のある方とともに学びを創造していきましょう。

研究者の方へ

研究の概要

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:non alcoholic steatohepatotis)など慢性肝疾患患者においてαトコフェロールなどの抗酸化ビタミンの補給と食事療法の併用により体内での酸化ストレスを軽減することについてあきらかにしてきました。最近では食にかかわる健康行動に影響をおよぼす環境要因にも着目し、野菜摂取、食べ残し行動、健康食品利用行動などに対してどのような心理社会的要因による影響があるかを検討しています。

さらに、管理栄養士に求められるアセスメント能力、マネジメント能力の資質能力、専門職における国際理解に関しての向上プログラムをめざした教育方法や効果的なカリキュラムの開発に着手しています。