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岡山県立大学における性の多様性に関わる学生支援のガイドライン

令和6年3月1日

Ⅰ 基本的な考え方

岡山県立大学は、多様な構成員が、お互いを認め合い尊重しながら、個々の違いを生かし一人ひとりが力を発揮できる環境を推進する「ダイバーシティ&インクルージョンの理念」のもとに、だれもが個人の性のあり方を理由とする不利益な扱いや精神的苦痛を受けることなく、学習し、学生生活を送ることのできる環境を整備していくこととしています。また、建学の理念において「人間尊重と福祉の増進」を掲げており、人間・社会・自然の関係性を重視することを目的としています。それらの理念に照らし、本学では、様々な個性を持つ学生のだれもが尊重される大学生活が送れる環境を確保する責任があると考えています。個人の性のあり方についても、同様に尊重され、その能力が十分に発揮できる教育・研究環境の整備に取り組むとともに、理解を深めるための啓発活動を積極的に実施していきます。
以下は、上記の基本的な考え方に基づく現時点における本学の対応方針をまとめたものです。

Ⅱ 総合相談窓口

本学では、総合相談窓口として保健室に「ダイバーシティ&インクルージョンルーム(学生対象)」を設けています。個別に相談を受け付けるとともに、必要に応じて、本人の了解のもと、Ⅲに記載の各相談先へ引き継ぐほか、学生支援コーディネーターが学内調整を行いますので、まずは当ルームにご相談ください。

Ⅲ 対応方針

1 氏名・性別の情報とその管理
(1)通称名の使用(相談先:教学課学生支援班)
本学学生の氏名は、学籍簿に記載している氏名(戸籍上の氏名(外国籍にあっては、旅券の記載に基づく表記))を使用していますが、所定の手続きを経た上で、自認する性に基づく通称名への変更を認めています。
学籍簿を通称名に変更した場合は、学生証や授業の出欠等は通称名で管理されるほか、本学が発行する学位記や各種証明書等には通称名が記載されます。卒業、修了又は退学した後も、通称名で発行されます。
(2)性別情報の取扱い(相談先:教学課学生支援班)
本学では、戸籍上の性別を登録・管理しています。戸籍上の性別を変更した場合は、「変更届」を提出し、変更手続きを行ってください。また、性別情報を個人情報として慎重に取り扱う、次の取組を推進します。
① 学生に配布する情報については、性別欄を除くようにします。
② 会議資料等の性別情報について、記載の必要性に合理性がなければ、記載しません。
(3)諸書類における性別記載(相談先:教学課担当班ほか)
諸書類における性別記載について、次の取組を推進します。
① 在学中に学生が記入する書類や各種調査について、性別情報の把握に合理的な理由がない場合は、性別欄を設けないようにします。
② 本学が発行する証明書等について、合理的な理由がない場合は、性別欄を設けないようにします。
③ 性別欄記入に合理的な理由がある場合であっても、性別欄記入を任意や自由記述式にする、性別に加えて「その他」の欄を設ける等の工夫を検討します。また、性別欄記入を求める際には、その理由を付して求めるようにします。
④ 卒業後の証明書について、卒業後に戸籍上の氏名を変更し、大学在籍時の氏名ではなく、変更後の氏名記載を希望される場合、「戸籍上の氏名を変更していることが住民票等で確認できる」、「在籍時の氏名で発行すると不利益が生じる」の2つの条件を満たすことで対応可能とします。
 
2 授業
(1)スポーツ実習科目の履修(相談先:授業担当教員)
本学の教育科目では、スポーツウェア等に更衣が必要な場合があります。詳細は第1回目の授業で受講上のガイダンスが行われます。その際に担当教員に相談してください。更衣室の利用について個別対応を希望される場合は事前に相談することができます。ただし、施設設備の状況によって必ずしも希望に添えるとは限りません。
(2)学外実習の履修(相談先:実習担当教員)
実習の受け入れ先の体制や状況により必ずしも希望に添えるとは限りませんが、学外実習で想定されるトイレ、更衣室、服装等に関して事前に相談をすることができます。実習先のプログラム内容について一緒に検討することもできます。
(3)授業運営(グループ分け、呼称)(相談先:授業担当教員)
授業におけるグループ分けや呼称において、本学では次のような取り組みを進めています。
① 性別によるグループ分けが真に必要な場合以外は行われないように周知します。
② 共通の呼称として「さん」の使用を推奨します。
③ 本人の希望に沿った呼称を使用できるように調整しますので、希望者はご相談ください。
④ 全学情報システム「はっとりん」の履修・受講者名簿には性別情報を登載しません。
(4)宿泊を伴う企画(相談先:企画実施者)
宿泊先の施設要件(部屋割り、浴室、トイレ等)やプログラムの詳細を確認し、参加の仕方を相談することができます。
 
3 学生生活
(1)健康診断(相談先:保健室)
受診については、次の3つの選択肢があります。
① 集団健診:性別で案内する検査項目があります(心電図・胸部レントゲン)。他の人がいる環境下で衣服を着脱する場面があります(胸部レントゲン)。
② 個別健診:事情により、集団健診の受診が困難な場合は事前に相談してください。学内での個別健診方法を検討します。
③ 学外での健診:学内で実施しているものと同じ検査項目を満たしていることが必要です。受診費用は個人負担となります。受診後、保健室に結果の写しを提出してください。
(2)施設利用(相談先:教学課学生支援班)
① トイレ:男女別トイレとだれもが利用できる「多目的トイレ」が設置されています。多目的トイレの場所は、学生便覧をご覧ください。
② 体育館・ジム:更衣室以外でも着替えができるように、施設や設備の整備(学内のだれでもトイレにフィッティングボード(着替え台)を設置等)を進めます。
(3)課外活動(相談先:教学課学生支援班)
学生の自主的な活動である課外活動においても、本ガイドラインが適用されます。すべての学生が安心して課外活動に取り組める環境を整備します。
(4)就職活動・インターンシップ(相談先:キャリア・就職相談室)
事前に、各企業や団体の方針や対応に関する情報を確認することをお勧めします。学内で開催する就職活動準備のガイダンスやセミナーの参加に、スーツ等の着用を求めることは原則ありません。学内外で実施される企業説明会への参加にあたっては、スーツ着用を推奨する場合があります。これらの企画の参加にあたって、参加の際に提出する個人情報や服装について心配や相談事がある場合には、上記窓口に相談してください。
(5)海外留学(相談先:教学課学生支援班)
海外留学にあたって事前に渡航先の性に関する文化・法律・制度等を調べ、理解しておくことをお勧めします。大学で募集する留学プログラムにおける受け入れ先での学習、生活環境についての情報提供、支援体制等は上記窓口で確認することができます。
 
4 アウティングの禁止(相談先:ハラスメント相談員)
同意なしに他人の性自認・性的指向を勝手に暴露することを「アウティング」と呼びます。公表されていない他者の性自認・性的指向を勝手に暴露することはハラスメントになります。
 
5 その他(相談先:ほっとルーム)
その他悩み事がある場合は、ご遠慮なく、本学の学生相談室(ほっとルーム)に相談してください。守秘義務のあるカウンセラーが相談に応じます。