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学長挨拶

学生ファースト・地域ファーストの目線で躍動する「地(知)の拠点大学」で未来の夢を拓きませんか?

岡山県立大学は1993年に開学し、保健福祉学部、情報工学部及びデザイン学部の3学部を擁する複合大学です。保健福祉学部は「人と向き合う確かな信頼を得るために」、情報工学部は「人、モノ、情報が織りなす未来へ」、そしてデザイン学部は「10年後の社会と自分をデザインする」というスローガンを掲げて、未来を見つめる大学であり続けるために躍進しています。

目指す未来社会は、今や予測が難しく変化が激しくなっています。パンデミックに全世界が振り回された後、AI、ビッグデータ、IoT、ロボティクス等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられつつあります。今、我々は時代の大きな転換期にいて、新しい社会の姿を模索する時期に入ったと言えます。うまくAIなどのテクノロジーを道具として活かせば、近未来の快適な社会が見えてくるでしょう。しかしながら、あくまで「人」という存在が主体です。本学の建学の理念はまさしく「人間尊重と福祉の増進」です。学生の皆様に求められることは、どのような社会を目指すか、どのような働き方をすれば、ウェルビーイングが取り入れられるかというビジョンを持つことです。今後、益々、人間の能力、感性、人間性が問われる社会に変化します。その未来社会を拓くのは、次代を担う学生の皆様です。

約30年前、水田と里山風景が拡がる窪木の里に本学の学舎が建設された折り、その敷地下に遺された人々の営みが発掘調査で明らかになりました。縄文時代後期から近世の遺跡まで長期間にわたる営みの痕跡がありました。特に約2500年前の縄文時代晩期から弥生時代前期への転換期に、異文化の接触における新たな挑戦の場が生じ、ドングリ文化からイネ文化への転換が迅速に行われ、弥生時代の中心地となり、それが吉備の国への発展の礎になったと言われています。

そのような新天地に植物生態学者の宮脇昭先生のご指導の下、約30年前に植栽された大学敷地との境界樹林は見事に成長しました。一方、キャンパス内は地元の方や教職員により心を込めて植栽された樹木が齢を重ね、しっかりと根圏が拡がり、キャンパスに命を吹き込んでいます。その空間を吹き抜ける鮮やかな緑の風は知と感性と若さの象徴です。鮮緑の風と共に、本学に関わった人々により創り出された様々な県大力は、今、ここに静かに息づいています。

さて、公立大学としての大きなミッションは社会連携・社会貢献です。地域に根差した教育研究機関として、地域人材の育成、地域課題の解決、研究力の強化などが期待されます。本学では深い専門性は各学部の主専攻で、豊かな人間力は副専攻「吉備の杜」で学ぶ教育システムを構築しました。文科省による「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(2015年度)」に続き、「大学による地方創生人材教育プログラム構築事業」として「吉備の杜」創造戦略プロジェクトが2020年度に採択されたのを機に地域人材の育成ができる基盤を充実させました。 

副専攻「吉備の杜」の課程では、地域と企業と大学の合体教育を学部生から大学院生まで一貫して受講できます。特色は、PBL演習で、企業や自治体等の課題解決に専門性も活かして取り組むこと、大学院では3研究科を横串にしたリベラルアーツ教育に注力して、幅広い人間力を持った地域創生人材を送り出すことです。

本学は今までの30年を振り返り、新たな30年に向けて動き始めました。多様性が求められる現代社会においては、地域産業創生の駆動力となり、特定分野に強みをもつ大学になる必要があります。従って、これからは3学部、3研究科が共創の場を形成してイノベーションを生み、新たな価値観を創出し、豊かな人材の養成により、学び続ける未来社会の基盤としての地域拠点大学を目指します。

未来の夢を描いている若人。これから夢を描こうとしている若人。是非、未来に続く県大力に共感して下さい。野鳥が飛び交い、学問の木である「櫂の木」が林立し、エキゾチックな講堂が聳える自然豊かなキャンパスは夢に繋がる回廊です。すくすくと成長している「吉備の杜」で出会いましょう!

岡山県立大学 学長 沖 陽子