保健福祉学部看護学科Department of
Nursing
Science

看護学科 研究紹介

教員紹介

氏名・職位    森永 裕美子 MORINAGA, Yumiko 教授


【専門分野】

公衆衛生看護学 地域看護学

【所属学会など】

日本公衆衛生学会、日本公衆衛生看護学会、日本地域看護学会、小児保健協会、日本子ども虐待防止学会、日本看護研究学会

主な研究テーマ

  • 保健師現任教育、人材育成に関すること
  • 児童虐待防止に向けた父親研究、児童虐待防止活動と連携・協働
  • 災害時の公衆衛生活動(保健活動)、被災者支援
  • 地域組織のエンパワメント、プロボノ活動
  • 介護負担感緩和、高齢者等虐待防止に関すること
  • 保健師活動(難病保健活動、地域包括ケアシステム等)に関すること

こんな研究をしています

  • 親も子も健やかに育っていけるよう、育児負担感や親性発達の未熟さなどによって子どもが命を落としたり、心身の健康を損なうことがないように、様々な段階で予防するために、専門職が関わる際の視点や判断(アセスメントとも言えます)を、明文化(言語化)する研究をしています。虐待をする親を非難することだけでは、虐待はなくなりません。親子間や夫婦間で不具合が生じる可能性を事前に判断し、あらゆる方面からサポートをすることによって防ぐこともできると考えています。
  • 行政には保健師という看護職がおり、公衆衛生看護を専門としています。地域住民の皆さんの心身の健康を衛れるよう、より能力や技術を高めるための人材育成における思考プロセスの方法について開発(研究)しています。
  • 東日本大震災への保健師派遣活動の経験をふまえ、自治体における災害時の公衆衛生活動のあり方、体制構築、事前準備、平時の準備に関することと、被災後の住民への支援活動のあり方について検討しています。

受験生・在学生にひとこと

保健師という専門職を聞いたことがあるでしょうか。看護師の免許と合わせて保健師の免許を持っている専門職です。
保健師は、地域が看護できるように、地域を看護し、地域で看護を行う公衆衛生看護を行う専門職です。赤ちゃんから高齢者まで、どのような健康状態であっても、より元気に、より生活の質が高められるように、より幸せに、より自分らしく満足いくように支援し、看(み)衛(まも)ります。
公衆衛生とは、共通的に公正・公平に多くの皆さんに関わり、「生」を衛るということです。「生きること」を衛り、「生命」を衛り、「生活」を衛り、「生産」を衛るという公衆衛生の理念をもって公衆衛生看護を展開する看護職が保健師なのです。やりがいと生きがいを感じながら、社会に貢献し続ける自分としての自己実現も可能です。是非、大学院保健師課程で、充実した2年間を過ごし、保健師を目指してみませんか!!

研究者の方へ

  • 保健師の人材育成に関して、リーダーシップやマネジメント能力の開発、思考プロセスのトレーニングメソッドなどについて検討しています。
  • 児童虐待を何としても減らしたい思いから、母親だけでなく父親について理解を深める父親研究を行っています。さらに、親子が健やかな成長と発達を遂げながら人生を歩めるよう、保健師が関わることができる機会を捉えたアセスメントガイドの開発を行っております。