看護学科 研究紹介
教員紹介
氏名・職位 関根 紳太郎 SEKINE, Shintaro 教授
【専門分野】
社会言語学(コーパス言語学、ディスコース分析)
メディア英語学(言語文化論、国際コミュニケーション論)
グローバル教育論(インバウンド型グローバル教育、ICT教育)
【所属学会など】
日本メディア英語学会、日本医学看護学教育学会
主な研究テーマ
こんな研究をしています
【大学・大学院教育における社会言語学と看護学との学際性に関する研究】
本研究室では、看護学の学際性(実践を主とする看護において、その理論的参照枠としてさまざまな学問領域が援用可能であるということ)、特に社会言語学との学術的親和性(学問的に違和感なく調和するということ)に着目し、研究をすすめています。
【インバウンド型グローバル教育とアウトリーチ研究】
地域活性化とグローバル化に寄与するため、アクションリサーチ型のアウトリーチ研究に取り組んでいます。特に、地域資源を掘り起こしつつ、インバウンド観光の促進を図り、地域発信型グローバルリーダーの育成も⽬指しています。
受験生・在学生にひとこと
【大学・大学院教育における社会言語学と看護学との学際性に関する研究】
本研究室では、コーパスと呼ばれる言語データベースを活用した量的分析とディスコースという「社会文化的意味をもった言葉のまとまり」を捉える質的考察により、言葉に置き換えられたさまざまな看護とそれが関連する<世界>を丁寧且つ優しく明らかにしていきます。具体的な卒業研究のテーマ(一部)は次の通りです。
「日英の大衆メディアに投影される看護師像に関する考察」
「コロナ禍における看護系大学生の実習ストレスに関する考察」
「近代の育児困難における自己効力感との関連性」
【インバウンド型グローバル教育とアウトリーチ研究】
本研究室では、準正課活動としてアウトリーチ自主ゼミナールを主宰しております。具体的には、岡山の魅力を探し、大学生が主体となって、それらを観光コースに盛り込むことで、県内のインバウンド観光の推進や地域活性化に寄与する活動です。これにより、地域資源を見直すとともに、グローバル体験も可能となります。
研究者の方へ
【大学・大学院教育における社会言語学と看護学との学際性に関する研究】
看護学の学際性、特に社会言語学との学術的親和性に着目し、研究をすすめます。看護学の基盤となる教科は、生理学、解剖学、薬学のような医学関連科目だけではなく、人間の健康と疾患に関する知識や技術を統合し、人間のケアを行う学問としての心理学、社会学、社会言語学、倫理学、統計学、コミュニケーション学、公衆衛生学など、多岐にわたる教科が看護学の基盤となっております。こうした多様な学問領域から形成されている学問の特性を指して学際性と言います。つまり、看護学は学際性のある学問と言えます。本研究室で扱う社会言語学は、言語行動が社会的にどのような意味を持つかを研究する学問であり、患者とその家族(または看護師、医師等の医療従事者)とのコミュニケーション、看護師(看護系学生)の心の揺れや、(看護に関する)社会的・文化的背景を理解するための知識を提供します。本研究室では、看護研究のために社会言語学のさまざまな手法を活用し、特に調査研究、質的研究および量的研究を取り入れた複層的研究アプローチをとります。
【インバウンド型グローバル教育とアウトリーチ研究】
インバウンド型グローバル教育とは、単にグローバルな視座から地域を学ぶだけではなく、地域の魅力や課題を探求し、その魅力の発信や課題解決方法を考える取り組みも含めた国際性の涵養を目指すものです。
- グローバルコミュニケーションプラットフォームの学び
正課科目やICT教材を基盤とする基礎スキルの養成(英語コミュニケーション力) - グローバルな視座からのローカルの学び
(大学生目線の)地域資源を掘り起こし、それらをインバウンド観光の枠組みの中で言語化・可視化(地域活性化) - ローカルな文脈でのグローバルコミュニケーションの学び
アウトリーチツアーアテンド、観光グッズの作成、それらの広報戦略的なグローバルへの発信により、「地域の魅力」を言語化・可視化(地域でのグローバル体験)
上記3点の取り組みを実践することで、インバウンド型グローバル教育を軸とした大学間連携の拡大や地域連携の強化を目指します。それにより、地方公立大学におけるグローバル教育の底上げを期待しております。
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