大学案内University
Information

栄養学科の3つのポリシー(令和2年度以前入学者)

教育研究上の目的(人材養成に関する目的)

ライフサイエンスの理解に基づいて「食と健康」の関係を科学し、専門的な知識と豊かな人間性をもって、生活の様々な場面における人の健康維持・増進に貢献できる人材を育成する。

3つのポリシー

① ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

栄養学科は、超高齢社会の到来や生活習慣病予防が重要視されている現代社会において、食と健康の相互関係を科学理論によって理解し、未知なる事象の解明に向けて研究する姿勢を身に付け、栄養学を人の健康の維持・増進、病気の予防・治療へと応用し、広く地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
したがって、本学科では次の能力を身に付け、かつ卒業の要件を満たした者に学位を授与します。

【教養】
豊かな教養を身に付けている。
【倫理観】
人間、健康、社会に関する幅広い知識と論理的な思考力および高い倫理観を身に付けている。
【異文化理解・コミュニケーション力・企画提案力】
多様な文化や価値観を受け容れ、グローバルに活躍できる企画提案力、情報発信力を身に付けている。
【地域でのコミュニケーション力・企画提案力】
地域におけるコミュニケーション力と専門性を生かした企画提案力を身に付けている。
【専門性1】
食と健康の専門家に必要な資質として、基本的知識・技術を身に付けている。
【専門性2】
栄養学に関する専門職業人として必要な高度な専門的応用知識・技術を発揮できる能力を身に付けている。
【専門性3】
栄養学の総合的な学びを深め、多職種と連携・協働できるマネジメント力、実践力を身に付けている。
【課題発見・解決力】 【生涯学習力】
専門分野における問題発見・解決能力を身に付けている。また、多様な対象者に対して、科学的思考に基づいて適切かつ高度な食・栄養支援を実践するための応用知識や技術を、将来にわたって自ら積み上げていく力を身に付けている。

② カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

栄養学科は、学位授与の方針に掲げる人材を育成するため、次のような教育課程を編成しています。

【導入教育】
1年次に修学基礎に関する共通教育科目により、大学での学びについての理解を深めます。
【教養】
1年次から2年次までの共通教育科目の履修を通して、人間や社会を理解するための素地となる豊かな教養を身に付け、専門基礎へ導入を図るための基盤を育成します。基礎的知識の体系的理解を得るため「人文社会学要論」「自然科学要論」、専門分野共通の基礎として「健康科学要論」などを設けています。
【倫理観1】
共通教育において、高い倫理観を身に付けるため「生命倫理学」などの科目を設けています。
【倫理観2】
専門科目における「総合演習及び臨地実習カテゴリー」科目をはじめとして、多くの科目において、倫理観を養い、健康を支援する心を醸成し、豊かな感性を育みます。
【異文化理解・コミュニケーション力1】
「English Language Program」をはじめとする語学科目でコミュニケーション能力とグローバルな視点を身に付けます。
【異文化理解・コミュニケーション力2】
「海外研修(保健福祉学)」において異文化理解によるコミュニケーション力を修得します。
【地域でのコミュニケーション力・企画提案力】
「岡山創生学」等の社会連携科目や「地域保健福祉演習」等を通じて地域課題を知り、それを解決に導くための理論と企画提案力を修得します。
【専門性1】
1年次から2年次までに学部教育「専門基礎分野」科目を履修します。「社会・環境と健康」「人体の構造と機能・疾病の成り立ち」及び「食べ物と健康」の各カテゴリーの科目の履修を通じて、食と健康の専門家としての基本的な知識や技術について学びます。さらに3〜4年次への「専門分野」導入として「基礎栄養学」や「応用栄養学」などの科目について履修をはじめます。
【専門性2】
2年次から3年次には「専門分野」科目を主に履修します。専門職業人として必要な高度な専門的応用知識として、「栄養教育論」、「臨床栄養学」、「公衆栄養学」や「給食経営管理論」などのカテゴリーの各論において、栄養学に関する応用的な知識と方法、病態と栄養に関する応用的な知識と方法、集団の栄養に関する知識と方法、集団の給食に関する知識やサービスマネジメント能力、さらには栄養指導能力を修得します。さらに他の専門職と協働して、リーダーシップを発揮できる力を育成する「チームガバナビリティ演習」を設けています。
【専門性3】
3年次から4年次には、専門分野各論の充実した履修とともに、「総合演習」及び「臨地実習」カテゴリー科目の履修を通じて、栄養学の総合的かつ実践的な学びを深めるとともに、学外の関係機関において「臨床栄養学」「公衆栄養学」や「給食運営」などの、実地での履修を通じて、学外の評価を得ながら栄養学に関する実践力を高めます。
【課題発見・解決力】 【生涯学習力】
4年次には「卒業研究」を履修し、科学的に探求する態度、論理的に思考する態度、計画的に実行する態度を身に付け、専門分野における問題発見・解決能力、実践能力を育成するとともに、これまで身につけた知識や技術を、将来にわたって自ら積み上げていく力を育成します。
【教育力】 (栄養教諭教職課程)
教職教育科目を履修することで教育の意義や食教育実践に必要な知識と技術を身に付け、教育能力を育成します。
【資格取得】
共通教育科目及び学部教育科目の中から履修し、卒業時には栄養士免許並びに管理栄養士国家試験受験資格が取得可能となるほか、食品衛生管理者並びに食品衛生監視員の任用資格の取得が可能となります。また、教職教育科目を修得することで栄養教諭一種免許状が取得可能となります。

③ アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)

【人材育成像及び求める学生像】
栄養学科は、超高齢社会の到来や生活習慣病予防が重要視されている現代社会において、食と健康の相互関係を科学理論によって理解し、未知なる事象の解明に向けて研究する姿勢を身に付け、栄養学を人の健康の維持・増進、病気の予防・治療へと応用し、広く地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
したがって、求める学生像は次のとおりです。

●自然科学に関心を持ち、食物と人の健康との関係について科学的に理解・探求しようとする学生
●栄養学分野の研究に取り組み、これを発展させて社会に還元しようとする意欲のある学生
●様々な人とコミュニケーションができ、真しな態度と思いやりの気持ちを持って人と向き合える学生

入学者選抜の基本方針

栄養学科では、高等学校で主体性をもって学習することにより、幅広い基礎学力と共に「化学」や「生物」などの自然科学の基礎をしっかり身に着けており、論理的な思考力、豊かな人間性、多様な人々と協働して学ぶ態度、コミュニケーション能力、倫理観などの素養を磨いている学生を選抜するために、一般入試(前期日程、後期日程)および特別入試(推薦入試など)を実施し、複数の入学選抜方式を採用することにより、多様な人材の受け入れを目指しています。

一般入試(前期日程、後期日程)
前期日程では、大学入試センター試験では5教科7科目又は5教科8科目および個別学力検査では理科1科目(化学基礎・化学又は生物基礎・生物)を、後期日程では、大学入試センター試験では5教科7科目又は5教科8科目を課し、高等学校で得た基礎的な知識や技能、思考力、判断力、表現力等を総合評価します。

推薦入試
小論文では、自然、社会、文化に関する課題について論述させ、理解力、思考力、文章表現力等を総合評価します。面接では、個人面接を行い、出願書類を参考にし、口頭試問(化学基礎又は生物基礎)も実施し、基礎的な知識に加えて表現力、判断力、学習意欲や多様な人々と協働して学ぶ態度等を総合評価します。

帰国生入試
小論文では、自然、社会、文化に関する課題について日本語で論述させ、日本語の理解力と文章表現力、思考力等を総合評価します。面接では、日本語による個人面接を行い、適正、意欲、一般教科の基礎学力、コミュニケーション能力等を総合評価します。ただし、面接の評価が著しく低い場合は、総得点にかかわらず不合格とすることがあります。

私費外国人留学生特別入試
日本留学試験およびTOEFLにより語学能力を含む基礎学力を評価します。小論文では、自然、社会、文化に関する課題について日本語で論述させ、日本語の理解力と文章表現力、思考力等を総合評価します。面接では、日本語による個人面接を行い、一般教科の基礎学力、思考能力、適正、意欲、コミュニケーション能力等を総合評価します。ただし、面接の評価が著しく低い場合は、総得点にかかわらず不合格にすることがあります。

編入学試験
学力検査では、英語および総合問題の記述試験を行い、大学初等教育ならびに専門教育で必要な基礎知識や技能、思考力、判断力、表現力などを評価します。面接では、調査書などの書類を参考にし、表現力、判断力、学習意欲や多様な人々と協働して学ぶ態度などを評価します。