情報システム工学科 研究紹介
ソフトウェア システム工学講座
計算機数学基礎研究室
■数学の構造解析の研究
数学ソフトウェアを用いることにより、自然現象及び社会現象などの様々な現象に対して数学的構造を解析します。
■噴霧燃焼の数値解析
エンジン筒内などで行われている噴霧燃焼をモデル化し数値シミュレーションを行っています。理想的な燃焼条件を探索することにより低排気・低燃費を維持したまま広範囲の出力・回転数で運転することが可能となってきています。
知能情報処理研究室
■オープンデータを利用した電子ハザードマップ
ウエブ上の情報を分析・可視化して、我々の生活や産業に活用する方法を研究しています。計算機で膨大なウエブ上の日本語を解析し、オープンデータの情報と合わせて課題解決を行います。
■ゲームの思考アルゴリズムの開発
機械学習、ヒューリスティック、モンテカルロシミュレーションなどの技術を組合せて、新たな思考アルゴリズムを考案します。さらに、ゲーム以外の身の回りの問題解決にも応用します。
ソフトウェアデザイン研究室
■ソフトウェアに含まれる不具合について教えてくれるソフト
大量のソースコードと修正履歴を自動解析して、不具合を含む可能性が高いモジュールを教えてくれるソフトを作成しています。機械学習・データ解析・情報検索などの技術を使います。ソフトウェア開発プロジェクトの工数を見積もるソフトも作っています。
■衝撃現象の解析
衝撃力を受ける部材に発生する応力や曲げモーメントの非定常応答、衝撃振動に関する解析を行っています。
知的インタフェースシステム工学講座
回路デザイン研究室
■ソフトウェアの自動検証技術
ソフトウェアの開発を通して作成されるドキュメント類をモデル化して全解析することで、矛盾や誤りを自動的に検出・除去し、システムの信頼性を大きく向上させます。
■車載画像認識技術
ハードウェアとソフトウェアを協調して設計することにより、自動運転車両に搭載する画像認識アルゴリズムを高速化・高信頼化するための研究開発を行っています。
ヒューマンインタフェース研究室
■身体的コミュニケーションシステムの開発
うなずきや身振りなどの身体的引き込みをCGキャラクタやロボットなどのメディアに導入し、一体感が実感できるシステムを開発しています。
■コミュニケーションの解析・理解
モーションキャプチャでリアルタイムに動かせるアバタを使って、仮想空間を効果的に利用したコミュニケーションの解析・理解に取り組んでいます。
制御・ロボット工学研究室
■生体やロボットの運動制御
人間が身体や環境のダイナミクスを操って運動意図を実現するメカニズムを工学的に明らかにし、ロボットの制御などに応用することを目指しています。
■劣駆動ロボットの先端制御理論・実機検証
非線形制御を活用して、消費エネルギーが少なく環境変化にも対応できる新しいロボットの制御理論の構築を目指しています。
機械・エネルギー システム工学講座
応用材料学研究室
■各種材料の特性改善とその評価
構造材料の強度、すなわち外力に対する変形・抵抗および破壊に関係する特性は材質に関係なく重要な特性です。鉄鋼材料・軽金属合金・CFRPなど各種材料に対して特性改善のために、加工技術や処理技術などを提案し、実験・解析両面からその強度評価を行っています。さらに、組織観察を中心に強度に対する微視的要因についても検討を行っています。
人工物設計学研究室
■価値設計のための方法論・支援システムの開発
私たちの身の回りで使われている人工物の価値は、設計の上流段階で大半が決定されるといわれています。このような人工物の価値を考慮して設計活動を行うための方法論および支援システムを開発しています。
■柔軟な生産システムのシミュレーションと解析
市場に出回る製品などの人工物は、複数の事業者が分業して生産するのが一般的です。このような生産は効率的である一方、外乱の影響を受けやすいため、生産システムの挙動をシミュレーションによって解析し、柔軟に管理する方法を探求しています。
エネルギー工学研究室
■電気機器の解析モデル推定に関する研究
ライフラインである電力系統において、電気の利用環境を良好にするためのシミュレーションを行えるよう、電気機器や家電機器を使用しているときの電圧・電流の測定や分析を通じ、これらの機器の解析モデルを推定する方法の研究を行っています。