デザイン学部建築学科Department of
Architecture

建築学科 学生作品紹介

2023年度卒

渡辺作品

道、ときどき余白、そして交流、

渡辺珠羽さん

愛知県の三河湾の島の漁村集落における細街路は、住民たちの独特の公共空間の共有意識によって生まれた魅力的な屋外空間を形成している。そこで、その場所で暮らす人々の生活や独自のルールを基盤にした新たな住居形態を提案する。道・公共の空間・住宅を同時に設計することで、島民同士に自然と交流が生まれるような住居群を目指す。

🏆 2023年度卒業設計 学科最優秀賞
🏆 第19回優秀卒業作品コンクール 最優秀賞


 

廣瀬作品

過去からの証言 未来への提言

廣瀬みのりさん

美しい瀬戸内の海に、 忘れてはならない記憶が刻まれた島がある。全国13箇所のうち2箇所の国立ハンセン病療養所がある「人権の島」岡山県の長島である。島には現在も使われている施設や修繕保存されている当時を語る遺構、現在は形のない遺構やその跡地、慰霊碑などが点在している。島に点在する記憶を繋ぎ、島の事実と証を知り、一人の人間の人生として歩むことができる歴史廻廊を設計する。

🏆 JIA岡山学生卒業設計コンクール2024 優秀賞
🏆 第19回優秀卒業作品コンクール 優秀賞


2022年度卒

柴野作品

巡る庭-湧水と人々を紡ぎ育てること-

柴野 沙彩さん

かつて豊かな地域資源であった湧水を活用し、その場所に建築的に介入することで、水を媒体とした循環する環境帯へと改変することが目的である。降る、湧く、溜める、流す、浸透する、蒸散する。様々な水の様態変化が人々の生活に潤いと清らかさを添える。人々は水に寄り添い、育み、生き物たちも息を吹き返し、未来の子どもたちへの贈り物が永続的に紡がれてゆく。

🏆 2022年度卒業設計 学科最優秀賞
🏆 広島平和祈念卒業設計展2023 最優秀賞


 

地主作品

大地との対話 -炭鉱町宇部を支えた風景の記憶の継承-

地主 彩乃さん

海底炭鉱、炭層、坑道、坑口、掘削、炭鉱住宅の連なり、当時を象徴する言葉と記憶の断片を、今は姿を消した炭鉱町宇部を支えた炭鉱労働者たちの軌跡が時を経て、現代に建築として形を残す。今につながる炭鉱の記憶を想起させるような資料館の提案をした。訪れた人々は、炭鉱住宅地区の交流、写真に残された歴史、文献から知る坑道内の作業環境を疑似体験する。

🏆 第18回優秀卒業設計作品コンクール 最優秀賞


 

山本作品

街と暮らす塔の日常 -脱避難タワー、みんなから愛される津波避難施設の提案-

山本 充さん

本計画では従来の津波からの避難という単一的な目的を避難タワーを再考し、和歌山県串本という地域の特性や周辺地域の形態に着目しながらも、避難施設に付加機能を設けることで日常利活用を促す街に開かれた防災避難施設を計画する。住民から愛され、能動的な市民活動やコミュニケーションの場となる避難施設を目指した。

🏆 JIA岡山学生卒業設計コンクール2023 最優秀賞


2021年度卒

北浦作品

浄化の場 -旧佐波浄水場再生計画-

北浦 晴輝さん

広島県福山市の佐波城山公園に位置する旧佐波浄水場には、配水池などいくつかの遺構が残る。以降は歴史的な価値と魅力的な空間を兼ね備えるが、有効活用されていない。その配水池を地域住民が日常的に利用できる温浴施設へとコンバージョンし、使いながら受け継がれていく浄化の場として再生する。

🏆 2021年度卒業設計 学科最優秀賞
🏆 第17回優秀卒業作品コンクール 最優秀賞


 

新間作品

アキのバプロジェクト -空間的「空き」を活用した商店街活性化計画-

新間 敬秀さん

現在、空き家の増加によりシャッター商店街化している地域では、シャッターや違法駐輪等で景観悪化を招いている。アキノバプロジェクトとは、空間的「空き」を活用することである。その活用された場・空間のことを「アキのバ」ととらえ、経済的なハードルを抑えつつ、シャッター商店街のマイナスイメージを軽減できるプログラムを提案する。

🏆 JIA岡山学生卒業設計コンクール2022 最優秀賞


2020年度卒

田中作品

倉敷児童養護施設 -場のローリングストック-

田中 美海さん

昭和57年に改築された大舎制をとる既存の園舎の建て替えの提案である。ここを子どもたちがより家庭的な環境で安心して生活できるよう小舎制にするとともに、ローリングストックの考え方を「場」にも応用し、新たな建築の「余白」の取り方を提案する。先人たちが培ってきた日本独自の社会的養護の強みを活かし、地域の中で新たな施設の価値を見出す。

🏆 2020年度卒業設計 学科最優秀賞
🏆 JIA岡山学生卒業設計コンクール2021 最優秀賞