大学院[保健福祉学研究科]Graduate
School

【博士前期課程】栄養学専攻 教員・講座紹介

講座紹介

■基礎栄養学講座

栄養、すなわち食品の摂取から始まる一連の生命現象を遺伝子、生体分子、個体、集団などのレベルごとに理解し、さらに未知なる理論を展開して発展させる力を養うための教育・研究を行います。本講座では、生化学、分子生物学、並びに細胞生物学分野の最先端技術を用いることにより、脂質代謝やタンパク質の代謝により生成される生理活性物質について新規の生理機能を発見し、炎症性疾患、動脈硬化症、老化による脳機能低下などとの関連性を解明していきます。また、得られた成果をアレルギー症状の軽減や、癌や認知症を含む生活習慣病における栄養管理に活かすための、マネジメントツールの開発を含めた応用研究も行っています。このような教育・研究を行うことにより、栄養学の基礎と臨床を結ぶことができる指導的立場の管理栄養士、並びに栄養学分野の教育・研究機関にて活躍できる研究者の育成を目指します。


■食品栄養学講座

近年、特定保健用食品や機能性表示食品などの機能性食品に関する法律の制定や、食中毒をはじめとする食の安全性に関する社会的問題など、食品の安全性確保と有効性の情報について消費者や生産者の関心が高まっています。このような社会的背景から、栄養学を基盤とした天然物化学、食品科学、分子遺伝学的アプローチにより、新規機能性食品成分の発見や新たな機能性食品素材の開拓、さらに食中毒の原因解明や予防に基づく食品の安全性の評価方法を開発し、健康増進と疾病予防を目標とした安全かつ高機能を有する食品素材の探求を志向した教育・研究を行います。本講座では、機能性食品の研究開発に携わる栄養学関連分野の高度な専門知識と技能を併せ持ち、豊かな創造力と問題解決能力を兼ね備えた栄養や食のエキスパートとして食品関連企業、教育研究機関や行政機関において先導的に活躍できる人材の育成を目指します。


研究指導可能な教員と主な研究課題

■基礎栄養学講座

高橋 吉孝[教授]

  • アラキドン酸の代謝酵素に関する研究
  • エイコサノイドの病態との関連に関する研究

【担当授業科目】

  • 病態栄養学特論I、基礎栄養学特別研究

山本 登志子[教授]

  • 慢性炎症予防を目指した食品機能性に関する研究
  • 乳汁中脂質成分の新たな栄養学的意義の解明
  • 恒常性維持と病態に関与する生理活性脂質合成系
  • 酵素の分子組織化学的研究

【担当授業科目】

  • 分子栄養学特論、分子栄養学特論演習、基礎栄養学特別研究

川上 貴代[教授]

  • 肝疾患と脂質栄養に関する研究
  • 栄養・健康教育における栄養評価指標の開発に関する研究

【担当授業科目】

  • 栄養教育学特論、栄養教育学特論演習、基礎栄養学特別研究、保健福祉学特論Ⅱ

久保田 恵[教授]

  • 骨粗鬆症の遺伝素因と環境因子に関する研究
  • ライフステージ別の給食の特性を活かした食育に関する研究

【担当授業科目】

  • 健康栄養学特論、基礎栄養学特別研究、保健福祉学特論Ⅰ

入江 康至[教授]

  • 新規癌抑制因子Amidaの機能解析
  • 伸展培養刺激モデルを利用した慢性腎疾患CKDモデルの研究

【担当授業科目】

  • 内科学特論、内科学特論演習、基礎栄養学特別研究

首藤 恵泉[准教授]

  • 癌幹細胞を抑制する食品機能成分の作用機序の解明と栄養管理への応用

【担当授業科目】

  • 臨床栄養学特論、基礎栄養学特別研究

教員紹介はこちらから

(注)授業科目及び担当教員は一部変更する場合があります。

 

■食品栄養学講座

伊東 秀之[教授]

  • 食品素材に含まれる機能性成分の単離及び化学構造研究
  • 機能性食品成分の分析法の開発
  • 機能性ポリフェノール成分の生体利用性に関する研究

【担当授業科目】

  • 食品機能学特論、食品機能学特論演習、食品栄養学特別研究、保健福祉学特論Ⅰ、創造戦略プロジェクト<食>

田中 晃一[教授]

  • 新たな特性や機能性を有する微生物の探索・育種開発
  • 地域微生物資源を活用した岡山ブランド商品の開発

【担当授業科目】

  • 応用微生物学特論、応用微生物学特論演習、食品栄養学特別研究、保健福祉学特論Ⅲ、災害医療援助特論演習、海外研修(保健福祉学研究)、創造戦略プロジェクト<食>、地域資源学

山下 広美[教授]

  • 骨格筋の機能とエネルギー代謝に関する研究
  • 食品中の機能性成分と骨格筋機能、エネルギー代謝、加齢に関する研究
  • 加齢に伴う骨格筋の萎縮および生活習慣病の発症を予防する食品中の機能性成分に関する研究

【担当授業科目】

  • 食品栄養科学特論、食品栄養科学特論演習、スポーツ栄養工学特論、食品栄養学特別研究

川上 祐生[准教授]

  • 食品成分の作用機構と生活習慣病への応用に向けた研究
  • アラキドン酸カスケードに関する分子生物学的研究

【担当授業科目】

  • 食品生化学特論、食品生化学特論演習、食品栄養学特別研究

池口 主弥[准教授]

  • 機能性食品(保健機能食品(特に機能性表示食品、特定保健用食品等)、健康食品、ダイエタリーサプリメント等)の開発
  • 機能性素材探索および機能性食品開発におけるシステマティックレビュー・メタアナリシス的アプローチの研究
  • 地域特産品、特に農水畜林産物を用いた機能性表示食品開発
  • 動物からヒトへの用量外挿性研究、臨床研究
  • 機能性食品に関する国内外の法制度研究
  • 機能性食品に関する消費者心理・行動調査、市場・マーケティング調査、コンセプト設計開発

【担当授業科目】

  • 機能性食品開発学特論、機能性食品開発学特論演習、食品栄養学特別研究

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(注)授業科目及び担当教員は一部変更する場合があります。