2023年9月20日地域連携・研究デザイン学部

岡山盲学校で笛吹ボトルワークショップの第3回目を開催しました

9月11日に岡山盲学校で笛吹ボトルワークショップの第3回目を開催し、「音のかたまり」をテーマに生徒が制作した作品の鑑賞を行いました。

 

  
映像作家であり、大阪府立東淀川支援学校で授業を行っている亀井岳氏が、授業の流れと目的について説明をし、本学の真世土マウ准教授が、前回までのおさらいと、作品に触る鑑賞についての注意点を生徒に伝えました。

     
焼きあがった作品を手にした生徒たちは、自分の作った形を確かめるように表面をなぞり、満足げな表情を浮かべていました。
そしてストローで息を吹き入れて、今度は自分の選んだ音色を確かめました。

  
自分の作品を鑑賞した後、1人ずつ感想を発表しました。
スベスベだった粘土がザラザラの表面になっていて驚いた、(焼成して)少し小さくなった、自分が思った通りに仕上がった、鳥のイメージが表現できた、海の中の世界を表現した、など生徒それぞれから驚きや気づき、作品への思いなどが伝えられました。
最後に国立民族学博物館の広瀬浩二郎教授が、「点字を覚え始めた当時は1つ1つの文字を指で追っていたが、慣れてくると文字が繋がり、文章という形でとらえられるようになる。その感覚を作品で表現しました。」と自身の体験をふまえて制作された作品の意図について説明されました。

     
次にストローを外して水を入れたボトルを揺らして音を鳴らしてみます。
揺らし方にコツがあるそうで、BIZEN中南米美術館の森下矢須之館長がレクチャーをしてくださいました。
最後はみんなで音を鳴らして音色の高さや響き方の違いを鑑賞しました。
「音がハモっている!」と喜んで叫ぶ生徒もおり、合奏は大いに盛り上がりました。

  
これで一連のワークショップが終了しました。
「楽しかった人は手を挙げて」の声がけに、たくさんの手が挙がりました。
最後に東海大学の吉田晃章准教授から講評をいただく中で、制作した笛吹ボトルが倉敷考古館にて展示されるという嬉しい報告がありました。

展示期間は9月13日より11月5日までです。
たくさんの方に、生徒たちの力作を見て、触って、聴いて、鑑賞してほしいと思います。

 

<本学関係者>
デザイン学部 工芸工業デザイン学科 真世土 マウ准教授
デザイン学部 工芸工業デザイン学科4年 松嶋 芽生
                 3年 岡村 可奈子
                 3年 尾崎 紗也華
デザイン学部 ビジュアルデザイン学科4年 勝本 紗世
地域創造戦略センター コーディネーター 黒川 しのぶ

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