2025年10月8日地域連携・研究栄養学科

栄養学科が総社市と協働で第3回栄養委員研修会を開催しました

10月7日、栄養学科と総社市役所が協働し、「食事でフレイル撃退!フレイル予防のすゝめ」をテーマとした栄養委員研修会を開催しました。

岡山県や総社市では、健康課題の一つである低栄養が原因となるフレイルの予防を通じて、要介護者の減少と健康寿命の延伸を目指しています。そこで、市民がフレイルに関心を持ち、食事による予防のポイントを理解・実践できるよう、栄養委員が学び地域へ広げる力を養うことを目的に、ワークショップ形式の研修会を実施しました。

研修では、栄養委員の皆様に普段の食事内容を「さあにぎやかにいただく」チェックシートを用いて振り返ってもらいました。その結果、「朝食は食材数が少ないことに気づいた」「昼食は残り物で済ませることが多く、たんぱく質を意識できていなかった」など、自身の食習慣を見直すきっかけになったとの感想が寄せられました。

また、学生による講話や学生が作成した教材を活用しながら、栄養委員の皆様同士で意見交換を行い、地域でどのようにフレイル予防を伝えていくか、具体的な方法や工夫について共有しました。

調理実習では、「秋」をテーマにフレイル予防の献立を調理し、味や作り方を確認しながら試食しました。「普段はこんなに食べられないけれど、今日はみんなと一緒で楽しく、全部食べられた」との声もあり、社会参加や共食の大切さを実感する機会にもなりました。

今回の研修には、公衆栄養学研究室や栄養教育学研究室の4年生に加え、行政栄養士をめざす学生も参加しました。講義で学んだ内容が地域でどのように実践されているのかを体験するとともに、行政栄養士が住民と協働しながら健康づくりを進めている姿に触れることができました。学生にとって、将来の目標をより具体的に描くきっかけとなる実践的な学びの機会となりました。参加いただいた総社市内の栄養委員の皆様、本研修の開催にご協力いただきました総社市保健福祉部健康増進課の皆様に、心より感謝申し上げます。

栄養委員研修会

栄養委員研修会 栄養委員研修会

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