2022年4月13日地域連携・研究栄養学科

岡山の野生酵母で醸造するクラフトビール「岡山和醸」が誕生しました!

本学保健福祉学部栄養学科の発酵微生物学研究室が岡山県内のクラフトビール醸造所3社との産学連携活動の一環として、岡山の自然界から採取した野生酵母を使ったクラフトビール「岡山和醸」を開発しました。
現在、数多くのビール系飲料(発泡酒や第3のビールを含む)が販売されていますが、その90%以上は同じビール酵母を使って醸造されています。そこで、本研究では、一般的なビール酵母とは全く異なる性質を示す野生酵母を使うことで、これまでにないユニークな風味や特徴を持つ“Only One”のクラフトビールを生み出すことができるのではないかと考え、白桃やマスカットなど岡山にゆかりのある植物から採取した約1200株の野生酵母の性質を調べて、ビール醸造に有望な酵母を21株見つけ出しました。
その21種の野生酵母で試験醸造したクラフトビールの香りや味わいを比較検討し、醸造所3社がそれぞれのスタイルに合った野生酵母を選んで、各1種類ずつのクラフトビールを開発し、「岡山和醸」シリーズとして販売することとなりました。

また、ラベルとパンフレットも本学デザイン学部造形デザイン学科の学生が担当し、ラベルは3社の商品を並べるとひと繋がりとなるイメージでデザインされており、パンフレットには今回の商品開発の経緯や醸造者の想いが紹介されています。

これら「岡山和醸」の第一弾は、2022年4月17日(日)に笠岡市で開催される「ミナトの休日 第10回」でお披露目された後、数量限定で酒販店等にて販売される予定です。 本学は今後も岡山県内のクラフトビール醸造所各社と協力して、野生酵母を用いたクラフトビールの「岡山和醸」プロジェクトを継続していく予定です。
 

商品概要

ビール(グラス)

写真 醸造所 特徴
中央吉備土手下麦酒醸造所 フルーティー&スパイシーな香りが特徴のピーマン酵母を使い、瀬戸内の塩やにがりを加えた、独創的なソルトビール
六島浜醸造所爽やかな酸味を生み出すキノコ酵母を使い、原料に白石島産の桑の実を加えて発酵させた、鮮やかな朱色のサワービール
真備竹林麦酒醸造所柑橘系の香りと甘みが特徴の白桃酵母を使い、真備町の竹家具メーカーTEORI提供の竹の表皮粉を加えて発酵することで、ほんのりと竹が香る緑色のビール

ビール(瓶)

パンフレット1

パンフレット2

本学担当

野生酵母研究
 栄養学科 発酵微生物学研究室(田中 教授)
 伊加 汐音さん(2020年度、当時4年生)
 藤田 沙慧さん(2021年度、当時博士前期課程2年生)

ラベル・パンフレットデザイン
 造形デザイン学科 中西 俊介(准教授 )研究室
 中井 春花さん(2021年度、当時3年生)

 

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