2025年5月28日現代福祉学科

第4回 ソーシャルワーカーのためのリカレント教育を開催しました

保健福祉学部現代福祉学科では、現場で活躍されているソーシャルワーカーの方々を対象としたリカレント教育を実施しています。

第4回リカレント教育を令和7年5月16日18:30から本学で実施し、今回は桐野匡史准教授が講師を務めました。
テーマは「ケアラーの現状およびケアラー支援の課題と視点」。
現代社会における大きな問題・課題であるものの、その概念や捉え方、支援のあり方などを明確に示したものは多くありません。桐野准教授は国内外の資料や自身のこれまでの研究成果を手掛かりに、26の命題(日本におけるケアラーの多様性、ライフステージからみたケアラー、介護離職は経済・貧困問題へ発展しやすいなど)を示しながら、わかりやすく講義くださいました。ケアラーの中には、ケアの役割以外にもさまざまな役割や責務を担っている人が少なくありません。ソーシャルワーカーは”hidden patients”であるケアラーへ、早期にアウトリーチすることが重要であると再認識できる機会となりました。
オンライン参加者6名を含む計21名が参加し、社会福祉の分野で活躍するソーシャルワーカーの皆さまや本学の学生が熱心に学び合う場となりました。

リカレント教育

 

<今後の予定>

次回は8月22日(金)18:30から開催予定です。
第5回は「ソーシャルワーカーのためのエンゲージメント」です。
従来インテークと呼ばれていた初回面接は、現行の社会福祉士・精神保健福祉士養成教育ではエンゲージメントとなっています。エンゲージメントは、クライエントとのソーシャルワーク関係の契約を行う重要な場面です。次回の講義では、エンゲージメントの場面でのクライエントの心理やラポール形成のための面接技術などについて、実践に役立つお話を行います。現場での実践力を高める機会として、ぜひご参加ください。

今後も本学では、社会福祉分野に携わる専門職の皆さまに向けた学びの場を提供してまいります。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

 

担当教員:竹本与志人・桐野 匡史・若林美佐子

 

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