2024年2月1日地域連携・研究デザイン学部工芸工業デザイン学科

小学校の児童と図書館書架をデザインしました

デザイン学部工芸工業デザイン学科の南川茂樹教授が、倉敷市立中洲小学校の創立150周年記念の一環で図書館の書架を制作しました。

プロダクトとしてだけでなく、みんなの記憶に残るものにすべく、構想段階を共有して、児童らの自由な発想を活かしてデザインしました。
話し合いの結果、中洲小学校のシンボルツリー「くすのき」が構想の元になりました。

関わった児童や、倉敷市立中洲小学校創立150周年記念事業を運営する実行委員が見守る中、1月24日に除幕式が開催され、新しくできあがった図書館書架がお披露目されました。

中洲小学校のシンボルツリー「くすのき」

 

できあがった図書館の書架

 

  

図書館入口を入ってすぐのコーナーに、新しい書架を設置することになりました。
「これから50年、100年、大切に使っていく新しい書架を考えるぞ!」と集まった有志の児童に、1人1つ以上の案を紙に描いてもらい、みんなで話し合いをしました。
南川先生を交えて各々にアイディアを出し合って、活発な意見交換ができました。

 

  

みんなの意見をもとに、南川先生が1/10サイズの模型をつくりました。
学校に持って行くと、みんな気に入ってくれたようで「出来上がりが楽しみ!」と興味津々でした。

 

  

制作と設置作業は吉備木工株式会社が行いました。
バラバラのパーツを1つずつ丁寧に組み上げて書架が完成しました。
細かい設置場所を決めるのに、先生方にもご協力いただきました。

 

  

いよいよ除幕式でみんなで考えた書架がお披露目されます。
児童には当日まで完成した書架を内緒にしていたので、幕が取れた瞬間、思わず「わぁ~!」と歓声があがりました。
最後に書架のデザインに関わった児童の代表者から、感謝の言葉をいただきました。

 

  

書架には約100冊の本が詰まっています。
本を手に取ったり、見上げてみたり、みんな思い思いに出来上がった書架をしばらく眺めていました。
枝の部分は、これからいろいろな使い方ができるよと南川先生がアドバイスをしました。

卒業してからも児童ひとりひとりの思い出に残る書架になることを願っています。

 

<担当教員>
デザイン学部工芸工業デザイン学科 南川 茂樹

<制作>
吉備木工株式会社 川﨑 至(本学卒業生)

<コーディネート>
地域創造戦略センター 黒川 しのぶ