2023年11月15日地域連携・研究保健福祉学部情報工学部情報通信工学科情報系工学研究科

令和5年度県大祭「ウェルビーイングなひととき」を開催しました

2023年11月4日と5日に開催された県大祭の一環として、本学が注力する重点領域研究テーマである「自己他者ウェルビーイング」(代表:岩橋直人教授)のもとで、「ウェルビーイングなひととき」と題したイベントを開催しました。
このイベントは、互いに支え合い連携することが、精神的なウェルビーイングを形成においていかに大切さであるかを広く社会に伝えることを目的としています。同時に、重点領域研究の成果を活用し社会に貢献する取り組みの一環となっています。なお、このイベントは、昨年の「心温まる協力ゲームで遊ぼう!」をベースにし、岡山県内の自治体、大学、高校、企業が協力してスケールアップしたものです。

イベントでは、来場者がウェルビーイングを実感できる体験コーナーと、ウェルビーイングについて理解を深める展示説明コーナーを設けました。体験コーナーでは、次の三種類の体験を提供しました。

  1. 重点領域研究と人工知能学研究室がウェルビーイングの測定と向上を目的とした認知科学研究のために開発したマルチエージェントオンライン行動シミュレータRoCoCoを用いた『心温まる協力ゲームであそぼう』
  2. NPO法人岡山ロボット技術子供育成協会が長年に渡り蓄積してきたノウハウが詰まった、ミニサッカーロボットを使用したジュニア向け教育プログラムが体験できる『自分好みで動くサッカーロボットをつくる』
  3. ピープルソフトウェア株式会社社員の指導による『みんなのためのスマホアプリの画面のデザイン』

これらの体験を幅広い年齢の来場者にゆっくりと楽しんでいただくことができました。

展示説明コーナーでは、岡山県内の自治体(岡山県、総社市、岡山市、吉備中央町)によるデジタル技術を活用して実施しているウェルビーイング向上の取り組みを紹介しました。特に、総社市役所公式LINEを、総社市職員がデモを交えて詳細かつ分かりやすく説明するコーナーは非常に好評でした。

このイベントには、幼児からお年寄りまで幅広い年齢層の方々がお越しいただき、2日間で500名以上の来場者で賑わいました。来場者からは、「楽しかった」という感想が多数寄せられ、高く評価していただきました。
イベントの様子 イベントの様子 イベントの様子

また、イベントのハイライトでは、「デジタル技術を活用したウェルビーイングの向上について考える」というテーマでパネルディスカッションが行われました。パネリストには、総社市総合政策部長の梅田政徳氏、本学副学長の五福明夫氏、ノートルダム清心女子大学インクルーシブ教育研究センター長の青山新吾氏、ピープルソフトウェア株式会社社長の横道彰氏、岡山ロボット技術子供育成協会副理事長の川野壮一氏、さらに岡山県内企業の若手社員黒木ゆみさん、岡山県立総社南高校の生徒長谷川心乃さんと宮本ゆずなさん、本学の学生長尾萌さんと樫本幸八さんと西山悠さんが参加し、アイデアに溢れる前向きで建設的な議論が展開されました。このイベントを契機に、今後も協力を一層強化し、岡山のウェルビーイング向上を目指した活動を進展させる意気込みを新たにしました。

なお、本イベントの実現には多くの方々のご支援がありました。共催機関として、ピープルソフトウェア株式会社、総社市役所、岡山県立総社南高校、株式会社ルークシステム、NPO法人岡山ロボット技術子供育成協会、株式会社フィネット、オープンセミナー岡山、岡山IT若手の会MoMo-Digi、本学の人工知能学研究室、基盤ソフトウェア工学研究室、吉備の杜推進室の皆様に深く感謝申し上げます。また、岡山県、岡山市、吉備中央町のご協力にも心より感謝申し上げます。

 

担当教員
情報工学部 情報通信工学科 教授 岩橋 直人
人工知能学研究室ウェブサイト