保健福祉学部子ども学科安久津太一教授が、2018年度から2022年度研究代表を務めた「 ICT・伝統楽器・動きを用いた重度重複障害児のための音楽教育」に関する共同研究の国際論文が、「International Journal of Music Education」に掲載されました。音楽教育の実践を開発する過程で、異なる専門を有する実践研究者等の障害感やライフヒストリーが、実践が目指す姿や方向性を変容させることを、collaborative autoethnographyの手法を用いて明らかにしました。

タイトル

Practitioner–researchers’ views of disability education project for children with severe multiple disabilities: A first-person group study using collaborative autoethnography

著者

Miho Yamada, Yutaka Nakanishi, Taichi Akutsu, Shingo Okada

リンク

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/02557614231179466

なお、本研究プロジェクトは、「ICTと身体活動を取り入れたインクルーシブ音楽教育の開発：重複障害に視点を当てて」（岡田信吾研究代表、2022-2024）として引き継がれ、順天堂大学保健医療学部理学療法学科の松田雅弘先任准教授もチームに加わり、さらに発展が期待される学際研究です。今後もこのような、臨床経験の中で得られる気づきや問題意識を出発点とした、チームで構成される、フィールドに根差した実践的研究と、国際発信に力を入れて参ります。