2020年3月12日情報系工学研究科学生・教員の受賞情報

システム工学専攻の大学院生が「仁科賞」を受賞

岡山県立大学大学院情報系工学研究科博士後期課程システム工学専攻のスルファンヤンティ・シテュージュさんが、仁科賞を受賞しました。

仁科賞は、戦後最初の文化勲章を受章した岡山県出身の物理学者、故仁科芳雄博士の偉業を顕彰し、県内の若手科学者育成のため、人物・成績ともに優秀な県内在学の理工系大学院修了(予定)者に仁科顕彰会が授与するものです。

 

仁科賞

受賞題目:「ディープラーニングとカメラデバイスを用いた福祉技術の開発」

深層学習とデータマイニングに基づいてカメラデバイスを用いたスマートホームを実現するための2つの技術開発に取り組んだ。従来、深層学習に基づいた畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、多くのコンピュータビジョンに関する認識等の課題を解決する最も効果的なアーキテクチャである。一方で、最新のより複雑な構造を持つCNNモデルが高精度な認識を達成するためには、モデル学習用のデータセットとして多くの画像を含む大規模なデータセットが必要である。しかし、多くの画像データを手作業で収集することは人手と時間を要することが課題である。この深刻な課題を解決するため、限られた小規模サイズの訓練用データを用いた場合であっても、ジェスチャー・手形状認識と、料理画像からの成分推定を効果的に実現する技術を提案した。

 

■岡山県立大学大学院 情報系工学研究科 博士後期課程 システム工学専攻
 数理情報メディア工学研究室

 SULFAYANTI FAHARUDDIN SITUJU
(スルファヤンティ ファハルディン シテュージュ)

受賞者写真
 
 指導教員
  金川 明弘(情報工学部情報通信工学科 教授)