2025年6月30日地域連携・研究栄養学科
岡山県立大学×高島雄町米振興会×御前酒蔵元辻本店
酒米「雄町」を雄町由来の野生酵母で醸す、“雄町尽くし”の純米酒誕生
~雄町のテロワールを体現する、新たな一杯~
岡山県立大学(所在地:岡山県総社市窪木111、学長:五福明夫)、高島雄町米振興会(所在地:岡山県岡山市中区国府市場456-2、会長:西崎瞬二)、御前酒蔵元辻本店(所在地:岡山県真庭市勝山116、社長:辻総一郎)は、岡山県が誇る酒米「雄町」から分離・同定した野生酵母を用いた純米酒「御前酒 雄町3部作 酵母篇【420】岡山県立大学雄町酵母」を共同開発しました。雄町由来の野生酵母と雄町米のみを用いた“雄町尽くし”のこの純米酒は、雄町のテロワール(土地の個性)を存分に体感できる唯一無二の逸品です。本商品は「御前酒 雄町3部作 酵母篇」の最終作として、2025年8月1日に発売予定です。
◆開発背景:オール岡山の力で、雄町の新たな可能性を拓く
岡山県が誇る酒米「雄町」は酒米のルーツとして知られ、その個性と旨みは国内外の多くの酒蔵で高い評価を受けています。岡山県立大学 保健福祉学部 栄養学科の発酵微生物学研究室では、雄町が育つ自然環境に息づく微生物資源に着目して研究を開始。高島雄町米振興会より提供を受けた雄町の穂首から、新たな野生酵母(以下、雄町酵母)の分離・同定に初めて成功しました。この希少な雄町酵母が、1804年創業の老舗・御前酒蔵元 辻本店の伝統技術と独自の菩提もと造り(水に浸けた米麹で乳酸菌を繁殖させて多量の乳酸を含む「そやし水」を作り、この水を仕込みに使う方法)と相まって、他に類を見ない純米酒として結実しました。
◆「御前酒 雄町3部作 酵母篇【420】岡山県立大学雄町酵母」の特長:雄町米×雄町酵母が織りなす“雄町尽くし”の一本
【420】の名は、雄町から野生酵母を分離する際のスクリーニング番号に由来します。原料も酵母も岡山県産雄町100%にこだわり、“雄町テロワール”の新たな魅力を追求しました。特徴は、バナナのような甘香とスモーキーな芳香、雄町米由来のふくよかで複雑な旨味の調和。自然の力と伝統的な酒造りの技が融合した、野趣と洗練さを併せ持つ一本です。
◆「御前酒 雄町3部作 酵母篇」について
「御前酒 雄町3部作 酵母篇」は、御前酒蔵元 辻本店による、同一の雄町米を異なる酵母で醸した純米酒シリーズです。異なる酵母が生み出す味わいの多様性を体験できる、個性豊かで魅力的なラインナップとなっています。
- 第1弾 <6月2日発売>【77】:きょうかい77号酵母(リンゴ酸高生産性酵母)使用
- 第2弾 <7月1日発売>【5】:きょうかい5号酵母使用
- 第3弾 <8月1日発売>【420】:岡山県立大学雄町酵母使用
今回発表する【420】は、シリーズの集大成として、テロワールを強く打ち出す意欲作となっています。
◆商品概要
商品名 | 御前酒 雄町3部作 酵母篇【420】(よんにーまる)岡山県立大学雄町酵母 |
酒 質 | 菩提もと純米酒火入れ(※火入れ:加熱殺菌済み) |
アルコール分 | 14% |
醸造年度 | 令和6酒造年度 |
使用米 | 岡山県産雄町100% |
精米歩合 | 65% |
小売価格 | 1800mL 3,600円(税抜)、720mL 1,900円(税抜) |
出荷日 | 2025年8月1日 |