シラバス参照

授業情報/Course information

科目名/Course: 美学特論演習/
科目一覧へ戻る 2023/11/02 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
美学特論演習
科目名(英文)
/Course
時間割コード
/Registration Code
70511401
学部(研究科)
/Faculty
デザイン学研究科 修士課程
学科(専攻)
/Department
デザイン工学専攻・造形デザイン専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
○青木 孝夫
オフィスアワー
/Office Hour
開講年度
/Year of the Course
2023年度
開講期間
/Term
通年
対象学生
/Eligible Students
1年,2年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2023/04/12
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
◆デザインは、和洋の衣服や家の間取りや外観、カトラリー、和菓子や日本酒のネーミング、自動車や人形、都市や国家の基本設計等、我々には親しまれている。こうした身の回りにあるデザイン現象に注目し、それらデザインの背後にある思想や考え方を理解できることがまずは基本である。公園や庭園の設計には共同体の理想だけでなく、四季や自然への配慮もある。そこには春夏秋冬に関し培われた美意識も働いている。こうしたデザインの背後にある考え方は、ある時、社会が採用し、あるいは歴史的に形成されたものである。それらのデザインに関し文化論的考察ができること、その基盤となる古典美学や芸術論について基礎知識を有すること、その上で、比較文化論的な考察ができること、以上がこの演習の狙いです。身近なデザインを掘り出し、鑑賞また分析や解釈を通し、我々が生きているデザイン文化を理解する知的作業を、皆さんと一緒にやっていくこと、それがこの授業で試みることです。また美学的考えや歴史に根ざす感性を洞察する力が養えればと思います。◆シラバスは論じてみたいトピックを並べました。スケジュール表というより、ゼミ開始時に選択するメニュー表と理解してください。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
美術史・デザイン史・工芸史の基本情報への関心。芸術への関心と社会への関心。
履修上の注意
/Notes
授業への積極的な参加と課題発表に対する意欲を重視する。
教科書
/Textbook(s)
特に指定しない。
参考文献等
/References
授業時に随時指摘する。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
配布資料と授業内容についての予習と復習。課題発表のための準備学習。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
本授業は、社会で活躍するための基礎的知識や技術を習得するもので、直接該当する資格は有りません。
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
本授業では以下のアクティブラーニングの採用を予定している。
・ディスカッション・ディベート(ブレイクアウトセッション等も含む)
・プレゼンテーション
・挙手・クリッカー
・課題(宿題等)
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
該当なし
備考
/Notes
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [◆身近なデザインの気づきと発見]
◆身近なデザインの気づきと発見
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
2 2 [〇芸術と日常の境界    混浴/裸体/ヌード/デコルテ 裸体画論争  漱石・清輝   露出の比較文化]
〇芸術と日常の境界    混浴/裸体/ヌード/デコルテ 裸体画論争  漱石・清輝   露出の比較文化
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
3 3 [〇人形と彫刻  高村光太郎 荻原守衛  谷崎潤一郎]
〇人形と彫刻  高村光太郎 荻原守衛  谷崎潤一郎
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
4 4 [〇形の美学  数学的・合理的美学  ピュタゴラス学派 黄金比・白銀比 ホガース(『美の解析』)]
〇形の美学  数学的・合理的美学  ピュタゴラス学派 黄金比・白銀比 ホガース(『美の解析』)
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
5 5 [〇『雰囲気の美学』(ベーメ)、九鬼周造  『「いき」の構造』  花と月]
〇『雰囲気の美学』(ベーメ)、九鬼周造  『「いき」の構造』  花と月
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
6 6 [◆自然美と文化デザイン  四季・春夏秋冬]
◆自然美と文化デザイン  四季・春夏秋冬
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
7 7 [〇 雪月花・花鳥風月・風花雪月 ]
〇 雪月花・花鳥風月・風花雪月
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
8 8 [〇松竹梅   歳寒三友 自然の文化デザインと東アジアの道徳的美意識]
〇松竹梅   歳寒三友 自然の文化デザインと東アジアの道徳的美意識
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
9 9 [〇紋様・家紋の比較文化論   獅子と桜]
〇紋様・家紋の比較文化論   獅子と桜
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
10 10 [〇サランド・スケープ  松風・松籟   虫の声]
〇サランド・スケープ  松風・松籟   虫の声
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
11 11 [〇気象の美学/風と雨の美学]
〇気象の美学/風と雨の美学
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
12 12 [ ◆中世:(反)視覚的デザイン美意識の古典 ]
◆中世:(反)視覚的デザイン美意識の古典
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
13 13 [〇『枕草子』 『徒然草』]
〇『枕草子』 『徒然草』
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
14 14 [〇 中世的美意識の皮膚感覚 枯淡・冷寒・秋冬 『ささめごと』]
〇 中世的美意識の皮膚感覚 枯淡・冷寒・秋冬 『ささめごと』
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
15 15 [◆禅、茶道の美意識とデザイン]
◆禅、茶道の美意識とデザイン
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
16 16 [〇銘の思想 茶碗や刀剣、そして和菓子  清酒 お茶]
〇銘の思想 茶碗や刀剣、そして和菓子  清酒 お茶
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
17 17 [〇侘茶と禅の芸術]
〇侘茶と禅の芸術
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
18 18 [〇 『心の文』『山上宗二記』『南坊録』等]
〇 『心の文』『山上宗二記』『南坊録』等
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
19 19 [◆名勝・風景のデザイン]
◆名勝・風景のデザイン
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
20 20 [〇風景と景色 <瀟湘八景> ]
〇風景と景色 <瀟湘八景>
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
21 21 [〇山水画と琳派]
〇山水画と琳派
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
22 22 [〇『江戸百景』]
〇『江戸百景』
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
23 23 [◆五感のデザイン ]
◆五感のデザイン
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
24 24 [〇明暗・光  谷崎潤一郎『陰翳礼讃』]
〇明暗・光  谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
25 25 [〇「文部省唱歌」  音楽による近代的感受性のデザイン/教育     日本近代歌曲]
〇「文部省唱歌」  音楽による近代的感受性のデザイン/教育     日本近代歌曲
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
26 26 [〇触覚的デザイン 視覚障害 『春琴抄』  <痛み>の造形  視覚から身心感覚]
〇触覚的デザイン 視覚障害 『春琴抄』  <痛み>の造形  視覚から身心感覚
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
27 27 [◆近代デザインと日本的美意識 ]
◆近代デザインと日本的美意識
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
28 28 [〇和辻哲郎]
〇和辻哲郎
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
29 29 [〇柳宗悦]
〇柳宗悦
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
30 30 [〇栄久庵憲司/三宅一生]
〇栄久庵憲司/三宅一生
配布された資料を基に、授業での講読のための予習と復習を自ら実施する。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 身近なデザインの気づきと発見(A-3)
2 デザインと共にある美意識や宗教的・倫理的意識等を説明し論じることができる。(A-3)
3 デザインの背景にある歴史的社会的条件から生まれた美意識を理解し論じることができる。(A-3)
4 デザインの背後にある歴史的自然的条件から生まれた美意識を理解し論じることができる。(A-3)
5 デザインにおける自然・社会・歴史の果たす意義について文化論的に論じることができる。(A-3)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
レポート提出 平常点 課題発表
1 身近なデザインの気づきと発見(A-3)
2 デザインと共にある美意識や宗教的・倫理的意識等を説明し論じることができる。(A-3)
3 デザインの背景にある歴史的社会的条件から生まれた美意識を理解し論じることができる。(A-3)
4 デザインの背後にある歴史的自然的条件から生まれた美意識を理解し論じることができる。(A-3)
5 デザインにおける自然・社会・歴史の果たす意義について文化論的に論じることができる。(A-3)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
40 40 20

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