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授業情報/Course information

科目名/Course: 美学特論/
科目一覧へ戻る 2022/09/09 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
美学特論
科目名(英文)
/Course
時間割コード
/Registration Code
70511201
学部(研究科)
/Faculty
デザイン学研究科 修士課程
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
樋笠 勝士
オフィスアワー
/Office Hour
樋笠 勝士(当面月曜日昼休みとします.その他,メールで前もって日時の予約をすれば,研究室での対面相談や,ズームミーティングを利用したオンライン相談もできます.hikasa@dgn.oka-pu.ac.jpまで.)
開講年度
/Year of the Course
2022年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2022/03/03
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
美学の理論的基礎とその芸術的応用を学ぶ。
広く考えれば、デザインは、観念的には思想や文化の意味上の構築物であるが、物理的には色や形、言語や表現など知覚上の構築物である。狭く捉えれば、デザインは、絵画や彫刻、建築や意匠一般など造形芸術に属している。このようなデザインは、芸術の近くに所在して、鑑賞対象であり且つ非実用的であるが、他方で、実社会の近くにも所在し、使用対象であり実用的であるという両義性をもっている。
さて、デザイン研究科の院生にとっては、自らの研究や制作に対してどのように考えどのような言葉を与えるのかという指針が常に必要であろう。それは、自己の研究に対して、理由や根拠、意図や目的などの思索を経て得られることになる。このためには理論的言語的視座が必要である。このため、本講座は、院生各自が自らの個別的な研究主題に対して理論的概念的基盤を与え、さらには応用芸術的な知識やアイディアを獲得することを目指している。
本科目の到達目標は以下である。
1)美学の学的構成を説明できる。
2)デザインを応用芸術として解釈できる。
3)自分の研究や制作について理論的に具体的に根拠と説明を与えることができる。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
美と芸術、応用芸術、実用と非実用、快楽と利用、美意識、センス
履修上の注意
/Notes
出席と積極的な参加意識が大切です。
教科書
/Textbook(s)
配付資料があります。
参考文献等
/References
授業中に紹介します。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
図書館で画集を見て自らの感性を育てて下さい。また雑誌やHPを見て、更に街に出て、様々な物を見て回って、自らの感性に新たな息吹を与えて下さい。感性とは、自分の強い好みや趣味をもち、これによって批評できる能力のことです。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
なし
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
備考
/Notes
ズームを利用したオンラインリアルタイム授業を予定しています。オンラインの時間等についてはみなさんと相談します。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [イントロダクション]
「美学」への誤解と理解
「美学」の言葉の意味を考えておく。 配付資料あり
2 2 [「美学」のテーマ]
「美学」という学問を考える。
「美学」の学問的内容を想像してみる。 配付資料あり
3 3 [「美学」と哲学史]
「美学」が哲学の一分野であることの意義。
「美学」の学問的内容が想像とどのように異なるかを反省する。 配付資料あり
4 4 [「美学」とモダニズム]
「近代西洋文化」における「美学」の学的位置
歴史的近代と美学の関係を調べてみる。 配付資料あり
5 [「美学」とポストモダン]
芸術の多様化に対応する「美学」
芸術を、それを扱う美学の意味とを考えておく。 配付資料あり
6 [芸術のジャンル論①]
時間芸術と空間芸術の分類方法の意義
ジャンルについて挙げてみる。 配付資料あり
7 [芸術のジャンル論②]
具象と抽象の区別を考えてみる。
ジャンル間の共通点と相違点を整理する。 配付資料あり
8 [芸術のジャンル論③]
理性と感情の対比がもたらす「芸術」概念の変遷
ジャンルを越え出る物を想像してみる。 配付資料あり
9 [芸術の境界領域の問題①]
応用芸術とは?ー実用か非実用かの区別の意義
芸術と非実用性についてレポートする。 配付資料あり
10 10 [芸術の境界領域の問題②]
応用芸術とは?ー芸術へと組み込まれる制作物
芸術であるか否かを決める理由を考えてみる。 配付資料あり
11 11 [美と芸術の関係]
「美しい芸術」の終焉と新たな芸術の始まり
美しくない芸術のその理由と意味を考える。 配付資料あり
12 12 [感性と芸術の関係]
趣味の能力と芸術作品との対応を考える。
趣味と作品の価値との関係を考える。 配付資料あり
13 13 [「生活世界」と芸術]
日常における芸術の存在理由
ありふれた日常にあるものの価値を考える。 配付資料あり
14 14 [「実存」と芸術]
「いま・ここ」に生きる現実を投影する芸術創作
その一瞬に価値を感じる人生の一コマに芸術がどうのように関わるのかを考える。 配付資料あり
15 15 [芸術の課題]
現代の最新の課題を考えてみる。
総括する。 配付資料あり
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 美学の学的構成を説明できる。(A-3)
2 デザインを応用芸術として解釈できる。(A-3)
3 自分の研究や制作について理論的に具体的に根拠と説明を与えることができる。(A-3)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
ディスカッション プレゼンテーションテーション 授業内レポート
1 美学の学的構成を説明できる。(A-3)
2 デザインを応用芸術として解釈できる。(A-3)
3 自分の研究や制作について理論的に具体的に根拠と説明を与えることができる。(A-3)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
30 60 10

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