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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/09/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
社会人類学
科目名(英文)
/Course
Social Anthropology
時間割コード
/Registration Code
00A34701
学部(研究科)
/Faculty
共通
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
中谷 文美
オフィスアワー
/Office Hour
中谷 文美(集中講義かつオンライン授業のため、必要がある場合は件名に【県立大集中講義】と入れたうえで、nakatani [a]okayama-u.ac.jp ([a]を@に)にメール連絡してください。)
開講年度
/Year of the Course
2021年度
開講期間
/Term
前期集中
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年,4年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2021/03/05
使用言語
/Language of Instruction
日本語
共通カテゴリ
/Category
人文・社会科学
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
本授業では、映像や新聞記事などの資料を用いつつ、私たちのライフステージにかかわる身近なトピックを通じて、人類学特有の思考と方法を教授する。とくにジェンダーの観点から、人類学的理解が日本に生きる私たちの現状を批判的に見直す上でどのように役立つのかを理解し、種々の社会的事象を自分自身の問題として考えられるようになることを目的とする。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
(1)履修に必要な知識:人類学に関する予備知識は必要としないが、日本以外の社会の現状に対する興味と関心を持っていることが重要である。
(2)能力:幅広い観点から物事を考えられること、授業内容を受けとめたうえで、自分の考えを深め、言語化できること、グループ討論に積極的に参加できること
(3)キーワード:異文化理解、ジェンダー、労働、家族、セクシュアリティ
履修上の注意
/Notes
授業中のグループ討論などに対する積極的参加が求められる。「備考」にあるように、リアルタイムとオンデマンド併用型のオンライン授業となる。オンラインツールはZoomを使用する。授業には映像視聴を含む。
教科書
/Textbook(s)
特に指定しない。授業で参照する資料については別途指示する。
参考文献等
/References
適宜授業内で指示する。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
毎回の授業に対するフィードバックが求められるほか、テーマごとに課題を提出する必要がある。授業中に指示する参考資料などに目をとおしたり、関連する事象について新聞・インターネットで調べるなどして、考えを深化させること。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
特になし。
備考
/Notes
本授業は、リアルタイムとオンデマンド併用型のオンライン授業として実施する。集中講義のため、実施期間は8月23日(月)~8月27日(金)となる。詳細は別途通知するが、リアルタイムでのオンライン授業は23日(月)、25日(水)、26日(木)、27日(金)の午前中となる予定である。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [異文化理解とは何か]
映像を視聴し、異文化理解におけるジェンダー視点の重要性について理解する。
視聴した映像に関するコメントを提出する(小課題)
2 2 [フィールドワークの方法]
映像視聴の感想を中心にグループ討論を実施し、内容の振り返りを行う。フィールドワークという人類学の中心的方法論について学ぶ。
具体的なフィールドワークの可能性について考える。
3 3 [ジェンダーとは何か]
ジェンダーという概念を理解するとともに、ジェンダーに関連する社会問題について考える。
ニュースなどで取り上げられた社会現象をジェンダーの視点から分析する。
4 4 [働く①]
性別分業の多様性や根拠について、さまざまな社会の事例を通じて理解する。
「家事は仕事といえるか」どうかを考える(小課題)
5 5 [働く②]
「家事」は仕事といえるか、いえないかについて、さまざまな社会の事例を通じて考える。
「結婚」の定義を考える(小課題)
6 6 [結婚する]
結婚という概念の普遍性と制度の多様性について学ぶ。
結婚を文化人類学的にとらえることの意義について考える。
7 7 [映像視聴とディスカッション①]
夫婦別姓の問題を通して、家族の多様性について考える。
視聴した映像に関するコメントを提出する。(小課題)
8 8 [産む]
代理母、非配偶者間人工授精などの問題を通じて、出産をめぐる「自然」と「文化」の関わりについて論じる。
生殖技術の進展がもたらす功罪について考える。
9 9 [育てる]
養子縁組の事例を通じて、親子のつながりが持つ意味について考える。
「血は水よりも濃い」とは何かについて考える。
10 10 [男になる、女になる]
成人儀礼に見られる構造を通じ、通過儀礼の特徴について考える。
成人儀礼とジェンダーの関係について考える。
11 11 [映像視聴とディスカッション②]
現代日本における性的マイノリティの置かれた現状を相対化する視点を持つ。
視聴した映像に関するコメントを提出する。(小課題)
12 12 [性をゆさぶる①]
性的マイノリティが直面する諸問題を理解し、その問題を作り出す社会のあり方を再考する。
テレビドラマ・映画や新聞報道にあらわれる、性的マイノリティの問題を具体的に理解する。(小課題)
13 13 [性をゆさぶる②]
ジェンダーとセクシュアリティの関係について考える。
強制的異性愛という概念について理解する。
14 14 [信じる]
「女人禁制」などの問題を通じて、宗教とジェンダーにかかわる諸問題を理解する。
「伝統」とジェンダーの問題を具体例を通じて考える。
15 15 [まとめ]
授業全体を振り返り、文化人類学的思考と方法が現代社会の理解に対して持つ意味を確認する。
最終課題に取り組む。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A)
2 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A)
3 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
授業へのフィードバックを含む小課題 最終課題
1 日本及び世界で生じている社会問題を自分自身にとって身近な問題と結びつけて考えることができる。(A)
2 人類学の思考と方法が現代社会を理解するために役立つ点がどういうところにあるか説明できる。(A)
3 授業内容を十分に理解したうえで、自分の考えを発展的に文章化することができる。(A)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
0 50 50

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