シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/09/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
日本デザイン論
科目名(英文)
/Course
Japanese Design
時間割コード
/Registration Code
30527601
学部(研究科)
/Faculty
デザイン学部
学科(専攻)
/Department
ビジュアルデザイン学科,工芸工業デザイン学科,建築学科
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
吉原 直彦
オフィスアワー
/Office Hour
開講年度
/Year of the Course
2021年度
開講期間
/Term
後期
対象学生
/Eligible Students
1年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2021/02/16
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
本講義では、美術工芸として発展してきた日本のデザインが、外来文化や隣接する学問分野を受容しつつ独自の文化を形成してきた点に注目し、「文化史や異文化比較に基づく日本デザインの系譜と特色」および、多視点からの造形観察に基づく「デザイン発想」についての講義を通じて、創造的にデザインを理解する方法を学び、専門の基礎となるデザインリテラシーを身につけることを目的とする。そのため、指定教科書等を通じて豊富な事例分析を紹介し、各デザインテーマの背景にある学際的な知や専門性の理解に向けて解説する。またガイダンスおよび「はっとりん」の指示に基づいて、指定教科書および提示資料の関連内容を確認し、テーマに関するレポートや創作課題に取組む。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
履修にあたっては、日常のデザインに潜んでいるモノ・コトや著名な作品の本質をめぐって、どん欲に専門に関する情報を収集し、その観察を通じて、気づきの力、知的感性的応用力を活かした課題の創造的解決力、さらには解決にあたってその考えを記述する力が求められる。
履修上の注意
/Notes
・授業連絡は「はっとりん>履修>お知らせ一覧&orレポート一覧」を毎週チェックのこと。
・ 授業では専用の「授業ファイル」(カラーレールクリヤーホルダー・A4・50枚分収納可能*以下ホルダー)を活用し、対面授業にて配布の資料やオンデマンド授業での課題(レポート、創作課題等)を「授業ファイル」にまとめること。
・ オンデマンド授業については、「はっとりん」を通じて提示され資料に目を通し、指示された課題取組成果(出力分)のファイル確認をもって「出席」とみなす。ファイルは最終回に提出すること。
教科書
/Textbook(s)
・ 『ビジュアルデザインのための発想のスイッチ––20テーマによる分析・演習』吉原直彦 編著・西田麻希子 著,昭和堂,2020.(指定教科書)
参考文献等
/References
・対面授業回におけるサブテキスト(配布プリント)および「はっとりん」でのオンデマンド提示資料
・『造形デザインのための注意のスイッチ––観察・思考・創案にむけて』吉原直彦 著,昭和堂,2008.(参考書)
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
・ 「対面授業回配布のサブテキスト(含む課題)」および「はっとりんでのオンデマンド提示資料の課題」に取組み、出力分を「授業ファイル」としてホルダー(A4レールホルダー)にまとめること(必須)。
・ 各テーマに関して、資料を収集しホルダーにファイルすること(任意)。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
・とくになし
備考
/Notes
・ 本講義は新型コロナウィルス感染予防をふまえた授業方法を導入することとし、環境の変化に応じて対面授業およびオンデマンド授業を適宜配分して実施する。
・ 対面授業の受講にあたっては予め検温し、発熱症状がある場合は大学へ連絡の上、出席をとりやめること。受講できる場合は、手指を消毒の上マスクをして受講のこと。その際、他の受講者と間隔を空けて着席のこと(3密の回避)。
・ 本講義では、毎回提示される課題(予復習用)および創作課題のプレゼンテーションによる、アクティブラーニングを採用している。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [見るデザイン ① 【群化の法則、図と地 と視覚心理学】]
見るとは何か?:教科書第1章01および02を中心に注視と飛越や群化の法則にみられる視覚の特性を、さらには書字筆記の習慣が表現に与える影響などをトピックとして取りあげ、見るデザインについて紹介、関心を高めるとともに講義の導入とする。
サブテキスト課題1aに取り組む。 プリント(サブテキスト)配布
2 2 [見るデザイン ②  【群化の法則、図と地 と視覚心理学】]
教科書第1章01および授業にて提示した資料に目を通し、教科書にて指示された「課題1b」に取組む。
課題1b(表現:「埋没図形」)振り返り、および関連資料集め(任意)を行う。 資料配布
3 3 [変換するデザイン ①  【シンメトリー操作とデザイン幾何学】]
シンメトリー操作とは何か?:教科書第1章05を中心に「日本の家紋」の造形手法を通じてシンメトリー操作のデザインの理解をはかる。
サブテキスト課題2aに取り組む。 プリント(サブテキスト)配布
4 4 [変換するデザイン ② 【シンメトリー操作とデザイン幾何学】]
教科書第1章05および授業にて提示した資料に目を通し、教科書にて指示された「課題2b」に取組む。
課題2b(表現:「オリジナル家紋」の造形提案)の振り返りを行う。 資料配布
5 5 [変換するデザイン ③  【ミニマル/マキシマルの時代文化】]
過剰化/過少化の操作とは何か?:教科書第1章06を中心に、国内外の「過剰化/過少化」のデザインを概観するとともに、その効果や時代との関連理解に取組む。
サブテキスト課題3aに取り組む。 プリント(サブテキスト)配布
6 6 [変換するデザイン ④  【ミニマル/マキシマルの時代文化】]
教科書第1章06および授業にて提示した資料に目を通し、教科書にて指示された「課題3b」に取組む。
課題3b(表現:「過少化操作」)振り返り、および「日本のロングセラーパッケージ」に関する資料集めを行う。 資料配布
7 7 [読むデザイン ① 【デザインの比喩と記号論】]
図を読むとは何か1:教科書第2章11を中心に画像とイメージの二重性に基づく見立て(隠喩)のデザイン理解に取組む。
図を読むとは何か2:教科書第2章13を中心にモノ相互の関係性による見立て(換喩)のデザイン理解に取組む。
サブテキスト課題4aに取り組む。 プリント(サブテキスト)配布
8 8 [読むデザイン ② 【デザインの比喩と記号論】]
教科書第2章11および13について授業にて提示した資料に目を通し、教科書にて指示された「課題4b」に取組む。
課題4b(表現トレーニング)各10案の完成。 資料配布
9 9 [読むデザイン ③【デザインの比喩と記号論】]
第2章11の演習「表現トレーニング」および、第2章13の演習「モノの関係性により人間関係を描く」の結果報告(プレゼンテーション)。講評会。
講評会をふまえたレポート。
10 10 [読むデザイン ④ 【図と言葉】]
教科書第2章14にて提示した事例の特色を理解し、教科書にて指示された「課題5」に取組む。
課題5(コピーライティング) 資料配布
11 11 [気づきのデザイン  【アフォーダンスとデザイン生態学】]
アフォーダンスとは何か?:教科書第3章18を軸に、気づきの力の再生に向け、環境が与える力とデザインの関係について理解をはかる。
課題6(予習:「ふと気づくこと集め」) プリント(サブテキスト)配布
12 12 [再生するデザイン ②:【リデザインによる社会構築】]
再生するデザインとは何か?:教科書第3章19を軸に、デザインによる文化の再生について考える。
サブテキスト課題7(リデザイン発想)に取り組む。 プリント(サブテキスト)配布
13 13 [再生するデザイン ③  【路上観察による環境認識】]
教科書第1章08コラムおよび第3章19および授業にて提示した資料に目を通し、課題8の取組みに向け理解をはかる。
課題8(路上観察による「トマソン物件」の収集) 資料配布
14 14 [デザイン文化と気質の変化 【時代気質の変遷と日本デザイン】]
日本デザインとは何か?:各時代の美術工芸にみるデザイン性から「縮み志向」および「時代に顕著な気質」を理解し現代日本に求められるデザインの精神性について考察する。
最終レポート課題に取組む(総復習)。 プリント(サブテキスト)配布
15 15 [まとめ:]
まとめおよび「授業ファイル」の完成、提出。
授業ファイル提出
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 日本を軸に文化史上のデザインおよびこれを成り立たせているものを見つめ、理解に基づいて考えを表現できること(C-1)。
2 学際的な知や外来文化の受容が日本デザインの発展に果たす役割を知り、新たな発想に活かせること(C-1)。
3 テーマから関心を持った課題を発見し、仲間とデザイン解決するための端緒をつかみ、共有すること(C-1)。
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
課題取組 授業内発表 独自のレポート
1 日本を軸に文化史上のデザインおよびこれを成り立たせているものを見つめ、理解に基づいて考えを表現できること(C-1)。
2 学際的な知や外来文化の受容が日本デザインの発展に果たす役割を知り、新たな発想に活かせること(C-1)。
3 テーマから関心を持った課題を発見し、仲間とデザイン解決するための端緒をつかみ、共有すること(C-1)。
評価割合(%)
/Allocation of Marks
20 50 10 20

科目一覧へ戻る