シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2021/09/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
健康管理論
科目名(英文)
/Course
Principle of Health Science
時間割コード
/Registration Code
10B00701
学部(研究科)
/Faculty
保健福祉学部
学科(専攻)
/Department
栄養学科
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
高橋 徹
オフィスアワー
/Office Hour
高橋 徹(毎週金曜日2時限
上記以外でもご相談のある方は気軽に部屋6410に来て下さい。)
開講年度
/Year of the Course
2021年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年,4年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2021/03/05
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
健康の概念を理解し、健康を維持・増進するための理論を学ぶ。これからの大学生活を健康に送る上での基本知識、社会常識を学ぶ。併せて、生活習慣病、ストレス、心の病、などの疾病の予防・管理の理解を深める
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
ライフステージに合わせた健康と食育を理解する
履修上の注意
/Notes
管理栄養士国家試験資格取得のために必要な科目であるので、栄養学科の学生は必ず受講すること
教科書
/Textbook(s)
栄養学科シリーズNEXT  社会・環境と健康 健康管理概論 第3版 講談社サイエンティフィック
東あかね他編
参考文献等
/References
特に無し
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
講義後に教科書を読んでさらに理解を深めること。また、疾病知識や健康維持増進についての研究は日々進歩しているので図書館やインターネットなどで最新の情報を得る努力をすること
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
管理栄養士国家試験受験資格を得るために必須の科目である
備考
/Notes
Teamsによるリアルタイムオンライン授業を行います。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [オリエンテーション]
世界の健康
1-1 健康の概念の変遷
1.2 健康指標から見る健康の現状
1.3 WHOによる保健システムの変遷と現状

1-1について
健康と疾病
個人と社会
1-2について
世界の平均寿命
死亡率
健康阻害要因
1-3について
WHO前文における健康の定義
科学的根拠に基づいた情報
インターネット上の政府統計情報の窓口の利用
統計調査を利用し健康施策の立案、実施、評価を行う






レジメを配布する(Teamsにアップする)
2 2 [日本の健康Ⅰ]
日本の健康の概念の変遷
A. 古代から第2次大戦まで
B. 戦後から高度成長時代 1997年まで
C. 第1次国民健康づくり対策:1978~1987年
D. 1998年~1999年 第2次国民健康づくり対策
E. 2000年~2012年:健康日本21
F. 2013年以降:人口減少社会、グローバル社会
人権としての健康観の確立
国民皆保険制度: 1961年
高度経済成長時代
人口の高齢化→なんらかの病気を有して生活をしている人の増加
アクティブ80ヘルスプラン
健康食品販売・フィットネスクラブ
健康増進法
メタボリックシンドローム:栄養過多
栄養教諭
健康日本21(第2次)の目標
高齢化社会
新興感染症:コロナウイルス感染
災害時の健康問題









レジメを配布する(Teamsにアップする)
3 3 [日本の健康Ⅱ]
日本の健康の現状
A. 健康管理システムの変遷
B. 健康管理システムの現状:社会保障制度
C.   健康管理システムとしての制度と施策
日本の健康について学習する
A
明治維新直後
戦後
1980年代~
今後
B
行政の窓口
管理栄養士・栄養士の役割
C
保健制度: 生涯にわたり健康を保つための制度
健康づくり運動: 国よる健康づくり運動
感染症対策


レジメを配布する(Teamsにアップする)
4 4 [ライフステージと健康Ⅰ]
妊婦と胎児の健康
4.1 妊婦と胎児の健康管理システム

4.2 妊婦と胎児の健康の現状と課題

4.3 妊婦と胎児における食育

妊婦と胎児の健康について学習する
4.1
母子保健法
妊婦健康診査
B型肝炎母子感染防止策
母子健康手帳
「健やか親子21(第2次)」施策の推進 
子育て支援対策
不妊治療
4.2
妊婦と胎児の健康にかかわる指標
少子化の現状
妊娠期の相談体制
4.3
妊娠期の食生活
妊娠期の支援と環境整備
妊娠と肥満・やせ

レジメを配布する(Teamsにアップする)
5 5 [ライフステージと健康Ⅱ]
乳児の健康
5.1 乳児の健康管理システム

5.2 乳児の健康の現状と課題

5.3 乳児における食育
乳児の健康について学習する
5.1
乳児健康審査
予防接種
新生児マス・スクリーニング検査
新生児聴覚検査
5.2
乳児の健康に関わる指標
低出生体重児:出生体重が2500g 未満
乳児の死因
乳幼児突然死症候群
5.3
哺乳期:出生後5~6か月
離乳期:出生5~6か月から1歳くらいまで

レジメを配布する(Teamsにアップする)
6 6 [ライフステージと健康Ⅲ]
幼児の健康
幼児の健康管理システム

幼児の健康の現状と課題

幼児における食育
幼児の健康について学習する
幼児健康診査 (表6.2,表6.3,図6.2)

1歳6か月児
身体の発育・精神発達の状況
心身障害の発見
齲歯の予防
栄養状態の確認
保健師・管理栄養士による指導・助言

3歳児
心身障害の早期発見
栄養状態の確認
眼・耳・鼻の異常
幼児の体格 (表6.6,表6.7)
体重はほぼ全ての年齢で低下

B. 幼児の栄養 (表6.8,表6.9)
エネルギー・各栄養摂取量が低下
食品群:肉類のみ上昇

C. 運動 (図6.5)
体を動かさない遊びの増加
基本的な運動能力の低下
体を動かす遊びによる身体活動の増加を確保することの必要性
学童期以降の運動機能
生涯にわたる健康で活動的な生活習慣の形成
幼児期運動指針
食習慣の基礎が形成される重要な時期
保護者による管理→子ども自身への働きかけ+保護者への意識づけ
楽しく食べるこどもに(図6.9): 保育所・幼稚園での食育の必要性
レジメを配布する(Teamsにアップする)
7 7 [ライフステージと健康Ⅳ]
児童の健康
小学校6年間
形態的・身体機能面において大きく発達する(図7.1、図7.2)
心理的・社会的にも著しく発達:生活範囲が家庭から学校に広がる
生涯にわたる生活習慣の基盤づくりの時期
児童の健康について学習する
児童の健康管理システム

7.2 児童の健康の現状と課題
 A. 児童の体格、疾病・異常被患の実態
 B. 児童の体力およびスポーツ・運動の実施状況
 C. 児童のアレルギー疾患の実態
レジメを配布する(Teamsにアップする)
8 8 [ライフステージと健康Ⅴ]
生徒の健康1
A. 学校保健の領域と内容
学校保健安全法
教育委員会による管理運営(公立)
保健体育の科目

a. 保健教育
保健学習(図8.2)
保健体育科
小・中・高で体系化して一貫した指導を行う
保健指導
学級活動・生徒会活動・学校行事などにおける指導
生徒の健康について学習する
A. 学校保健の領域と内容
b. 保健管理
(1) 健康診断:集団
定期健康診断:小・中・高の全学年(表8.2)
結果を生徒・保護者に通知
学校医・主治医による精密検査
精密検査により体育活動・課外活動参加の制限
臨時健康診断:卒業時・修学旅行前・食中毒・感染症
(2) 健康相談:個人
心身の健康問題に関して学校と保護者が連携し問題解決を図る
養護教諭・スクールカウンセラー
いじめ、不登校、自殺
レジメを配布する(Teamsにアップする)
9 9 [ライフステージと健康Ⅵ]
生徒の健康 2
8.2 生徒の健康の現状と対策
8.3 生徒における食育
生徒の健康について学習する
疾病・異常被患率

a. 疾病罹患と異常被患率
(1) 学校保健統計調査(図8.4)
裸眼視力1.0未満、う歯
(2) 患者調査(表8.5)
10~14歳は受療率が最も低い
(3) 国民生活基礎調査
有訴者率:鼻詰まり・鼻汁が最も多い
通院者率:アレルギー性鼻炎・歯の病気・アトピー性皮膚炎
レジメを配布する(Teamsにアップする)
10 10 [ライフステージと健康Ⅶ]
学生の健康 1
学生の定義(図9.1)
無理がきくので健康管理がおろそかになりやすい時期
未成年と青年が混在
学生の健康について学習する
大学:学校保健安全法による管理
アルバイト先:労働基準法による管理

A. 学生の健康診断
毎学年、定期的に行われる
健康診断を受けない学生が出ないようにする

B. 保健管理センターによる健康管理
保健室・保健管理センターの設置
学生の国際化にともなう対応が課題
心理相談:カウンセラーの設置
レジメを配布する(Teamsにアップする)
11 11 [ライフステージと健康Ⅷ]
学生の健康 2
大学:学校保健安全法による管理
アルバイト先:労働基準法による管理

A. 学生の健康診断
毎学年、定期的に行われる
健康診断を受けない学生が出ないようにする

B. 保健管理センターによる健康管理
保健室・保健管理センターの設置
学生の国際化にともなう対応が課題
心理相談:カウンセラーの設置
学生の健康について学習する
身体に無理がきき、身体症状に表れにくい
時間が自分の自由になる
生活習慣が乱れやすい
      ↓
これまで受けてきた食の知識を実践できなくなる
成人期後半で改めることには困難が伴う
      ↓
大学生の時期に適切な食習慣を身に着けることが必要

食生活状況と食育に関する意識
食育の関心度が低い
朝食の欠食・外食・孤食
健康度が高いほどと食・食育に対する関心が高い
生活時間を整え、食に対する関心・意識を高めることが必要

レジメを配布する(Teamsにアップする)
12 12 [ライフステージと健康Ⅸ]
成人の健康 1
A. 成人全般における健康管理
国民健康づくり対策:1次~4次
健康寿命を延ばし、健康格差を縮小する

特定健康診査・特定健康指導(表10.1・表10.2)
メタボリックシンドロームを診断し、生活習慣病を予防する

健康増進法
がん検診、骨粗鬆検診、歯周病検診、肝炎ウイルス検診
国民健康・栄養調査
健康増進事業(表10.3)

就労者:一般健康診断
労働安全衛生法
成人の健康について学習する
. 就業者における健康管理システム
c. 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現
ワーク・ライフ・バランス憲章・仕事と生活の調和推進のための行動指針
長時間労働の削減
育児、介護休業法の周知徹底
男性の育児休業取得の推進

d. 職場での受動喫煙防止対策
世界的流れ
2017までに職場の受動喫煙率を15%以下にする
事業者が受動喫煙防止措置をすること
レジメを配布する(Teamsにアップする)
13 13 [ライフステージと健康Ⅹ]
成人の健康 2
B. 就業者における健康管理システム
a. 就業者の健康
長時間労働→疲労・ストレス→過労死の悪循環を断ち切る

b. 就業者に対する健康管理システム
一般健康診断・特殊健康診断(表10.4)
事業者が行う
ストレスチェック
メンタルヘルス対策
産業保健サービス:専門家から事業者への健康管理の啓発
産業保健センター:大規模事業
地域産業保健センター:中小規模事業
成人の健康について学習する
C. 成人の精神保健における健康管理システム
a. 成人における精神疾患
最もストレスが多いライフステージ→精神疾患の発症
精神疾患の外来受診率が近年増加傾向(図10.3)
40歳~69歳が自殺数が多い年齢層(図10.4)

b. 心の問題への対処
心の不安定さを自覚して受診する機会は少ない
心の問題は早期に専門家に相談して対処していく必要

ストレスチェック制度(2015年)(表10.6)
心理的な負担を把握するための検査(図10.5)
事業者の義務

レジメを配布する(Teamsにアップする)
14 14 [ライフステージと健康Ⅺ]
高齢者の健康
高齢者の健康について学習する

レジメを配布する(Teamsにアップする)
15 15 [まとめ]
まとめ
健康の管理についてまとめる レジメを配布する(Teamsにアップする)
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 世界および日本の健康の概要について理解できる(C-1)
2 人生の各ライフステージにおける健康について理解できる(C-1)
3 人生の各ライフステージにおける食育について理解できる(C-1)
4 心の健康について理解できる(C-1)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
授業態度
1 世界および日本の健康の概要について理解できる(C-1)
2 人生の各ライフステージにおける健康について理解できる(C-1)
3 人生の各ライフステージにおける食育について理解できる(C-1)
4 心の健康について理解できる(C-1)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
60 40

科目一覧へ戻る