シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2020/10/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
表現教育特論Ⅰ
科目名(英文)
/Course
Expression Education Ⅰ
時間割コード
/Registration Code
53213001
学部(研究科)
/Faculty
保健福祉学研究科 博士前期課程
学科(専攻)
/Department
保健福祉学専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
安久津 太一
オフィスアワー
/Office Hour
安久津 太一 (火曜日2限
メールでの事前予約をお願いいたします。
またメールでの相談も随時受け付けます。
)
開講年度
/Year of the Course
2020年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2020/03/05
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
人と音、音楽、そして社会の関わり合いに焦点をあてて、「表現を教えることと学ぶこと」について理論的・実践的に考究します。特に本講では、さまざまな教育学の理論と表現教育の実践の連関を図ります。第一に、ドナルド・A.・ショーンによる「省察的実践家の思考」を土台に、人が音や音楽を介して関わり合うことについて検討を加えます。異なる音や音色の関わり合い、つながりや重なりに内在している省察的実践を紐解き、表現教育との連関を図ります。第二に、ハワード・ガードナーによる「多重知能の理論」に基づいて、音・音楽の関わり合いの多様性について深めます。例えば幼児の音楽表現を、発表会形式ではなく、多用な表現や人々が関わり合う場・機会と捉え直す変容の過程に、上記理論は有効・有用です。第三に、パブロ・フレイエによる「クリティカル・ペダゴジー」を扱います。大コンサートホールで厳かな雰囲気の中、聴衆が演奏を聴くスタイルと、お祭りで皆が参加して楽しむ盆踊りとは、何が違うのでしょうか。教育学の理論は、一見すると音楽や表現教育の実践と無縁に見えますが、どの様に教育学と音楽表現を連関させることができるのか、受講生の皆さんと一緒に学びを深めます。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
特に履修に必要な知識はありません。能力として音楽経験の有無は一切問いません。最低限、高校卒業程度の英語力を有していることが望ましいです。キーワードは省察的実践家の思考、多重知能の理論、クリティカル・ペダゴジー、表現教育です。
履修上の注意
/Notes
授業は予習が中心となります。英語の文献は、精読は不要ですが、できるだけ書かれていることの意図や場面等を想像しながら、クリティカルな視点も忘れずに、意味を捉えるようにしてください。一部模擬保育や音楽表現の活動も含みます。
教科書
/Textbook(s)
Taichi Akutsu (2020) 『Transforming Music Education in P-12 Schools and the Community』IGI Global 第1章〜第3章(電子版の入手方法は講義内で指示します。)
参考文献等
/References
ドナルド・A・ショーン著,柳沢昌一・三輪建二監訳 『省察的実践とは何か:プロフェッショナルの行為 と思考-』鳳書房
池内慈朗著『ハーバード・プロジェクト・ゼロの芸術認知理論とその実践―内なる知性とクリエティビティを育むハワード・ガードナーの教育戦略』東信堂
文部科学省(2017)「幼稚園教育要領」フレーベル館
文部科学省(2018)「幼稚園教育要領解説」フレーベル館
厚生労働省(2017)「保育所保育指針」フレーベル館
厚生労働省(2018)「保育所保育指針解説」フレーベル館
内閣府・文部科学省・厚生労働省(2017)「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」フレーベル館
内閣府・文部科学省・厚生労働省(2018)「幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説」フレーベル館
他、適宜掲示する。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
教育学は実践の科学としての側面を持っています。毎回の講義に向けて文献を読み、問題意識を持つこと。一方でフィールドや日常遭遇する事例に接して、得られた気づきを、文献を通して深めること。研究と実践の連関を常に意識してください。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
特になし
備考
/Notes
特になし
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 第1回 [人と音・音楽の関わり合い]
人と音・音楽の関わり合いについて歴史や自分史を含めて広く概観し文献を活用して考究する。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
2 第2回 [省察的実践の理論]
省察的実践家の思考の理論について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
3 第3回 [省察的な表現教育の実践]
省察的な表現教育の実践について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
4 第4回 [省察的な音楽の関わり合い(事例研究)]
省察的な音楽の関わり合いの事例研究として、フィールドで観察及び記述を行う。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
5 第5回 [省察的実践の評価]
ナラティヴ研究の手法を用い、省察的実践の評価の手技を会得する。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
6 第6回 [多重知能の理論]
多重知能の理論について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
7 第7回 [多重知能の理論の実践]
多重知能の理論の実践について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
8 第8回 [多重知能的な音楽の関わり合い(事例研究)]
多重知能的な音楽の関わり合いの事例研究として、フィールドで観察及び記述を行う。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
9 第9回 [多重知能の理論に基づいた音楽教育の評価]
多重知能の理論に基づいた音楽教育の評価の手技を会得する。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
10 第10回 [批判教育学の理論]
批判教育学の理論について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
11 第11回 [批判教育学の理論と実践の連関]
批判教育学の理論と実践の連関について文献を中心に学ぶ。
教科書を読み、共感する点、疑問点をまとめる。 適宜指示する。
12 第12回 [音楽教育関連の映画視聴と検討]
音楽教育関連の映画視聴と討議を通して表現教育の様々な観点について討議する。
模擬保育の準備をする。 適宜指示する。
13 第13回 [理論と実践の連関(模擬保育)]
表現教育の模擬保育を通して、理論と実践の連関を図る。
音楽活動の準備をする。 適宜指示する。
14 第14回 [理論と実践の連関(音楽活動)]
音楽活動を通して、表現教育の理論と実践の連関を図る。
プレゼンテーションの準備をする。 適宜指示する。
15 第15回 [まとめ(プレゼンテーション)]
表現教育の現状と課題、展望について、学会発表の形式に準じてプレゼンテーションを行う。
プレゼンテーションの振り返りを行う。 適宜指示する。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 講義で扱う教育学の理論について理解している。
2 教育学の理論と表現教育の実践の連関について理解している。
3 教育学の理論に基づいた表現教育の評価手技を会得している。
4 子どもの感性を育む環境について理解を深め、音楽的な環境をデザインすることができる。
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
レポート課題 ディスカッション
1 講義で扱う教育学の理論について理解している。
2 教育学の理論と表現教育の実践の連関について理解している。
3 教育学の理論に基づいた表現教育の評価手技を会得している。
4 子どもの感性を育む環境について理解を深め、音楽的な環境をデザインすることができる。
評価割合(%)
/Allocation of Marks
50 50

科目一覧へ戻る