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授業情報/Course information

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授業基本情報
科目名(和文)
/Course
情報倫理・セキュリティ
科目名(英文)
/Course
Computer Ethics and Security
時間割コード
/Registration Code
22230101
学部(研究科)
/Faculty
情報工学部
学科(専攻)
/Department
情報システム工学科
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
國島 丈生
オフィスアワー
/Office Hour
國島 丈生(前期:金曜4限、後期:金曜4限、いずれも2610室)
開講年度
/Year of the Course
2020年度
開講期間
/Term
後期
対象学生
/Eligible Students
3年次生
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2020/03/11
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
インターネットは,もともと研究者間の研究上のやりとりを前提に作られたので,認証があまく,暗号化もほとんどされていなかった.しかし,商用利用が始まり,余暇やビジネスで利用するユーザが増えるにつれて,その脆弱性をついて悪用する人や組織が次々と出てきており,認証や暗号が重要になっている.また,著作権や産業財産権に関わるトラブルや,SNSへの不適切な投稿なども増えている.この講義では,脆弱性・認証・暗号などのセキュリティ,および,ネット利用の倫理面,法律面について学ぶ.目標は次の通り.
1)コンピュータへの不正アクセスの手口,およびその対策を理解する
2)情報セキュリティと関連の深い暗号技術の概要を理解する
3)暗号技術が情報セキュリティとどのように関わっているかを理解する
4)電子メールのプロトコル・脆弱性・暗号などの技術,および,迷惑メールに関するルールが説明できる
5)ウエブの仕組み,および,それを踏まえたセキュリティ対策を理解する
6)ネット利用に関わる倫理面,法律面における権利保護やリスク対策について理解する
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
必要な知識・能力は特にない。
キーワード:プロトコル,暗号,認証,パスワード,著作権,ウイルス
履修上の注意
/Notes
教科書
/Textbook(s)
なし.講義資料を配布する.
参考文献等
/References
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
前回の復習として,質問に答えさせることがあるので,復習しておくこと.
ウイルス・暗号・脆弱性・著作権などのニュースは,期末試験に出す可能性があります,
普段からこれらのニュースに注意すること.
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
備考
/Notes
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [情報セキュリティとは]
セキュリティとはどういう概念であるかを概観し,本講義における中心的なテーマとなる情報セキュリティの位置付けを述べる.さらに情報セキュリティに必要な技術の概要を説明する.
単元タイトルの資料
2 2 [コンピュータネットワークの基礎]
現代のコンピュータの構成や動作原理,情報ネットワークの基礎知識など,情報セキュリティを理解する上で必要となる事項を概観する.
一部は「計算機工学入門」などの講義で取り上げられているが,さらに深い内容も含まれる.
単元タイトルの資料
3 3-4 [コンピュータセキュリティ]
コンピュータに対する不正アクセスの手口,およびそれに対するセキュリティ技術について説明する.
単元タイトルの資料
4 5 [暗号技術]
情報セキュリティと関連の深い暗号技術として,共通鍵暗号,公開鍵暗号,電子署名,一方向ハッシュ関数などを取り上げ,概要,性質,効果などについて説明する.
単元タイトルの資料
5 6 [暗号技術とネットワークセキュリティ]
暗号技術の情報セキュリティへの応用事例として,ネットワークセキュリティ対策として最も重要なTLS(Transport Layer Security)について説明する.
単元タイトルの資料
6 7 [暗号技術と仮想通貨]
暗号技術の応用事例として近年非常に注目を集めている仮想通貨について,主に技術的側面から説明する.
単元タイトルの資料
7 8 [無線LANのセキュリティ]
有線接続と比べて,空間を通して届く無線通信には一段と高いセキュリティが必要である.ここでは無線LANにおける暗号化や認証について学ぶ.
単元タイトルの資料
8 9 [電子メールのセキュリティ]
まず電子メールの仕組みを理解する.これを踏まえて次々と勝手に送りつけられる迷惑メールのことについて学ぶ.
単元タイトルの資料
9 10-11 [ウェブのセキュリティ]
webの仕組みについて学んだあと,IDやパスワードも入力していないのに利用者の身元がばれたりするのはなぜか,などについて考える.
単元タイトルの資料
10 12 [マルウエアとその防御]
トロイの木馬・ウィルス・ワーム,ランサムウエアなど,「不正な動作」をするソフトウエアのことをマルウェアと呼ぶ.これらについて学ぶ.
単元タイトルの資料
11 13-14 [権利の保護と法令順守]
インターネットを使う場合についやりがちな著作権法違反や,あちこちで同意を求められる利用規約などについて学ぶ.
単元タイトルの資料
12 15 [まとめ]
演習を通して講義を振り返る.
13 16 [期末試験]
試験を行う.
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 コンピュータへの不正アクセスの手口,およびその対策を理解している
2 情報セキュリティと関連の深い暗号技術を理解している
3 暗号技術が情報セキュリティとどのように関わっているかを理解する
4 電子メールソフトのプロトコル・脆弱性・暗号などの技術,および,迷惑メールに関するルールが説明できる
5 ウエブの仕組み,および,それを踏まえたセキュリティ対策を理解している
6 著作権や知的財産権にはどのな種類があるか,また,正答な引用の方法を説明できる
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
受講態度(発言,発表を含む)
1 コンピュータへの不正アクセスの手口,およびその対策を理解している
2 情報セキュリティと関連の深い暗号技術を理解している
3 暗号技術が情報セキュリティとどのように関わっているかを理解する
4 電子メールソフトのプロトコル・脆弱性・暗号などの技術,および,迷惑メールに関するルールが説明できる
5 ウエブの仕組み,および,それを踏まえたセキュリティ対策を理解している
6 著作権や知的財産権にはどのな種類があるか,また,正答な引用の方法を説明できる
評価割合(%)
/Allocation of Marks
70 30

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