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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2020/10/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
介護原論
科目名(英文)
/Course
Introduction to Care Work
時間割コード
/Registration Code
13014401
学部(研究科)
/Faculty
保健福祉学部
学科(専攻)
/Department
保健福祉学科社会福祉学専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
佐藤 ゆかり
オフィスアワー
/Office Hour
佐藤 ゆかり(通年 火曜日 2限 6611研究室)
開講年度
/Year of the Course
2020年度
開講期間
/Term
第2クォーター
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年,4年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2020/03/02
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
 介護福祉の基本となる理念や、地域を基礎とした生活の継続性を支援するための仕組みを理解し、介護福祉の専門職としての能力と態度を養う。
 「尊厳の保持」「自立支援」という介護の考え方を理解するとともに、「介護を必要とする人」を生活の観点から捉えるための学習を行う。また,介護における安全やチームケア等についても理解を深める。

①介護福祉の基本となる理念、②介護福祉士の役割と機能を支えるしくみ、③介護福祉士の倫理、④自立に向けた介護、⑤介護を必要とする人の理解、⑥介護を必要とする人の生活を支えるしくみ、⑦協働する多職種の機能と役割、⑧介護における安全の確保とリスクマネジメント、⑩介護従事者の安全、⑪介護福祉士を取り巻く現状、⑫介護実践における連携(地域連携)、⑬尊厳を支える介護、⑭介護サービス、⑮介護実践における連携、について理解する。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
履修に必要な知識・能力:既習知識の整理と、さまざまな人々の暮らしや生活の場面に関心と探究心を持つ力が求められます。講義ではグループ討議や自身が調べた内容を発表する機会を設けていますので,コミュニケーション力,プレゼンテーション力が求められます.


キーワード:自立・尊厳・高齢や障がいをもつ人たちの暮らし・その人らしさ・介護福祉の活動の場
履修上の注意
/Notes
1.関連科目とのつながりを理解しておくこと
教科書
/Textbook(s)
教科書:太田貞司他:生活支援総論,光生館
参考文献等
/References
参考書:授業の進度に応じて適宜紹介する
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
既習科目の復習と,社会情勢に注目し,最新のニュースを整理しておく
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
介護福祉士国家試験受験資格のための必修科目である.
備考
/Notes
本科目は「実務経験のある教員による授業科目」又は「主として実践的教育から構成される授業科目」である。
その内容等については、次のアドレスの一覧表を参照。
https://www.oka-pu.ac.jp/guide/guide_detail/index/1860.html
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [介護福祉を取り巻く現状(1)]
少子高齢者、家族機能の変化、介護の社会化、高齢者虐待、介護ニーズの変化など、複雑化・多様化・高度化する介護ニーズ及び介護福祉を取りまく状況を社会的な課題として捉え、尊厳の保持や自立支援という介護福祉の基本となる理念を理解する。
2 2 [介護福祉を取り巻く現状(2)]
介護福祉専門職の出現(1)訪問介護員の誕生の歴史的背景を学び,地域での介護福祉の役割を学ぶ。介護福祉士の定義・義務・名称独占と業務独占・養成制度・登録状況・専門職集団としての役割と機能について学ぶ。
介護従事者の安全として、心身の健康管理(ストレス、燃え尽き症候群)、身体の健康管理(感染症予防と対策、腰痛予防と対策)、労働安全について理解する。
3 3 [介護福祉を取り巻く現状(3)]
介護福祉専門職の出現(2)社会福祉士及び介護福祉士法の制定の背景と介護福祉士の誕生が意味することを学ぶ。地域や施設・在宅の場や、介護予防や看取り、災害時等の場面や状況における、介護福祉士の役割と機能を理解する。介護福祉士、介護従事者の倫理、介護実践の場で求められる倫理について理解する。利用者の人権を守る観点から、身体拘束禁止、プライバシーの保護、個人情報保護について理解する。
介護福祉に対する報道内容を「聞く蔵」を用いて検索しまとめる
4 4 [介護福祉を取り巻く現状(4)]
介護福祉問題と介護福祉士の役割を学ぶ.特に高齢者虐待・障害者虐待・児童虐待が起きる背景を学び,事例から介護福祉の役割を学ぶ。
介護虐待に関する資料を収集
5 5 [介護福祉を取り巻く現状(5)]
介護人材不足・EPA・技能訓練制度から介護福祉の問題と介護福祉士の役割を学ぶ。
地域連携の意義と目的を理解し、地域住民・ボランティア等のインフォーマルサービスの機能と役割と連携、地域包括支援センターの機能と役割と連携について学ぶ。
EPAを導入している介護福祉施設のホームページ及び報告書から、介護展開と課題についてまとめる 介護人材確保に関する厚生労働省作成資料配布
6 6 [介護福祉の概念(1)]
介護福祉とは何かを考える.介護福祉の役割・価値・知識を明確にする。介護を必要とする人の生活の個別性に対応するために、生活の多様性や社会とのかかわりを理解する。QOL・ノーマライゼーションの考え方と実現、利用者主体の考え方と実現、自立と自律、自己決定、自己選択、自立支援について理解する。
介護福祉とは何かについて、講義及び教科書からA4用紙1枚にまとめる
7 7 [介護福祉の概念(2)]
介護福祉士に求められる専門的な生活支援技術の構造を学ぶ。ICFの考え方と視点に基づくアセスメントを理解し、生活意欲への働きかけとエンパワメントの観点から個々の状態に応じた自立を支援するための環境整備や、介護予防、リハビリテーション等の意義や方法を理解する。個別ケアの考え方、個別ケアの具体的展開について理解する。
8 8 [介護福祉士の役割、多職種連携とチームアプローチ]
多職種連携(チームアプローチ)の意義と目的について理解し、介護チーム・他職種との協働と連携の必要性を学ぶ。多職種協働による介護を実践するために、保健・医療・福祉に関する他の職種の専門性や役割と機能を理解する。チームマネジメント・組織マネジメント・介護福祉制度について学ぶ。
9 9 [障がいのある人のくらし、生活環境、介護サービス]
障がいのある人の生活ニーズ、生活を支える基盤(各種年金制度、生活保護、介護保険サービスの種類・報酬・算定基準)、生活を支えるサービスの現状と課題、ケアプラン・ケアマネジメントの流れと仕組みについて理解する。介護サービス提供の場の特性(居宅・施設・その他)を理解する。
10 10 [介護福祉の基本原則]
介護福祉の基本である対人援助の基本的理解・自己覚知とスーパービジョンについて学ぶ
11 11 [高齢者の暮らしの実際]
介護福祉職における倫理と倫理的課題を学ぶ。介護福祉の専門職と倫理を理解し、介護福祉士に求められる専門職としての態度を形成する。その人らしさの理解(生活史、価値観、生活感、生活習慣、生活様式等の多様性)、健康、生活のリズム、生活文化、家族・世帯構成、役割、すまいと環境、就労・雇用、収入・生計、社会活動・余暇活動・レクリエーションについて理解する。
12 12 [介護福祉の関連領域・感染対策]
介護福祉と関連領域(看護・リハビリテーション・家政・保健医療職)の機能と役割、連携について理解する。
感染対策として、感染予防の意義と介護、感染予防の基礎知識と技術、衛生管理について学ぶ。
13 13 [介護福祉と地域連携]
地域住民・ボランテイアの機能と介護福祉士の役割・地域包括支援センター・市町村・都道府県の機能と介護福祉士の役割を学ぶ。介護を必要とする人の生活を支援するという観点から、介護サービスや地域連携等、フォーマル・インフォーマルな支援を理解する。
学生自身の出身地の地域包括ケアシステムの進捗状態を調査しまとめる
14 14 [諸外国の介護福祉]
欧米・韓国・中国の介護と日本の介護福祉の比較を通し,介護福祉の課題を明らかにする
15 15 [介護福祉の課題]
介護におけるリスクマネジメントの必要性を理解する。安全確保に向けた観察、正確な技術、予測と分析、セーフティマネジメント、緊急連絡システム、転倒転落防止、骨折予防、防火防災対策、利用者の生活の安全(鍵の閉め忘れ、消費者被害)といった、安全の確保のための基礎的な知識や事故防止の対応を理解する。
ポートフォリオの整理
16 16 [まとめ]
総括・定期試験
ポートフォリオの提出
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 介護を必要とする人を生活の視点から捉えることができ,「介護福祉士の役割,価値,知識,求められる倫理について説明することができる
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
課題レポート 学習態度
1 介護を必要とする人を生活の視点から捉えることができ,「介護福祉士の役割,価値,知識,求められる倫理について説明することができる
評価割合(%)
/Allocation of Marks
50 30 20

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