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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2020/10/22 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
認知症ケア論
科目名(英文)
/Course
Dementia Care
時間割コード
/Registration Code
13004501
学部(研究科)
/Faculty
保健福祉学部
学科(専攻)
/Department
保健福祉学科社会福祉学専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
佐藤 ゆかり
オフィスアワー
/Office Hour
佐藤 ゆかり(通年 火曜日 2限 6611研究室)
開講年度
/Year of the Course
2020年度
開講期間
/Term
第2クォーター
対象学生
/Eligible Students
3年,4年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2020/03/12
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
 認知症の人の心理や身体機能、社会的側面に関する基礎的知識を習得するとともに、認知症の人を中心に据え、本人や家族、地域の力を活かした認知症ケアについて理解する。
 認知症をのひとの体験世界,意思表示が困難な特性、生活に生じる困難や様々な特性を理解し,本人のみならず家族を含めた周囲の環境にも配慮したケアの視点を習得する。
 
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
認知症論にて学習した知識・能力
認知症を取巻く現状の理解
医学的側面からみた認知症の基礎

キーワード:認知症高齢者の現状、認知症に関する行政の方針と施策、認知症による障がい、認知症の原因となる主な疾患
履修上の注意
/Notes
・授業の準備として、事前に教科書を十分に読み込んでおくこと。
・認知症のひとの生きる世界について自己学習をすすめること。
教科書
/Textbook(s)
認知症の理解(最新・介護福祉士養成講座)、介護福祉士養成講座編集委員会、中央法規

参考文献等
/References
①「認知症(痴呆)を生きるということ」、小澤勲、岩波新書
②「認知症とは」、小澤勲、岩波新書
③「認知症(痴呆)老人からみた世界」、小澤勲、岩崎学術出版
④「老いを生きるということ」、竹中星郎、中央法規出版  

自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
参考書①②は基礎知識として必要であり必ず熟読すること。③は専門書で難解であるが、認知症を理解するには必読

認知症のひとが積極的にメディアを通し活動されている。そうした活動を意識して視聴し、理解を深めるとよい。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
介護福祉士国家試験受験資格取得のための必修科目
備考
/Notes
本科目は「実務経験のある教員による授業科目」又は「主として実践的教育から構成される授業科目」である。
その内容等については、次のアドレスの一覧表を参照。
https://www.oka-pu.ac.jp/guide/guide_detail/index/1860.html
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [認知症を取まく社会的環境]
認知症ケアの歴史、理念、認知症高齢者数の現状・推移・今後、認知症に関する行政の方針と施策(相談体制の整備、在宅対策、施設対策、権利擁護対策、地域密着サービス、認知症地域支援体制構築等推進事業、認知症高齢者の自立度)、社会的環境について学ぶ。
認知症論の復習
ポートフォリオ作成準備
2 2 [認知症があるということ]
認知症の医学的・心理的側面について基礎的に理解し、認知症の原因となる疾患及び段階に応じた心身の変化や、心理症状を理解し、生活支援を行うための根拠となる知識を理解する。
認知症のひとと家族の会のホームページなどから、当事者および家族の想いにふれる機会をもつ
3 3 [認知症を生きる姿]
認知症のひとの生活する姿を捉える。認知症を生きることについて、当事者の声から理解する。
生活の構成について復習する
4 4 [認知症を生きる心のありか1]
認知症による障がい(記憶障がい、見当識障がい、失語・失行・失認)、認知症と間違えられやすい症状(うつ病、せん妄)、認知症の原因となる主な病気の症状の特徴(アルツハイマー病、脳血管性疾患、レビー小体病、ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、慢性硬膜外血種)について理解する。
認知症が及ぼす心理的影響、認知症のひとの特徴的な心理・行動を理解する。
加齢に伴う心身の変化について復習。これまでの実習で出会ったケースの考察
5 5 [認知症を生きる心のありか2]
認知症の人の特徴的な心理行動症状(BPSD)について理解する。
中核症状とBPSDについて予習。BPSDの表出メカニズムを復習
6 6 [認知症を生きる心のありか3]
認知症に伴う生活への影響と認知症ケア:認知症の人の生活および家族や社会とのかかわりへの影響を理解し、その人の特性を踏まえたアセスメントを行い、本人主体の理念に基づいた認知症ケア実践が行える技術を習得する。
当事者の心情、家族の想いについて考察する
7 7 [認知症を生きる心のありか4]
心理行動症状(BPSD)の背景にある、認知症の人の特徴的なこころ(混乱、不安、おびえ、孤独感、怒り、悲しみ)について理解する。
BPSDが表出しないケアの方法について検討
8 8 [認知症を生きる心のありか5]
認知症のひと特徴的なこころについて理解する。
生活歴の理解、個性の理解について復習、ご本人にとってのBPSDの意味の理解
9 9 [認知症に伴う機能の変化と日常生活への影響]
認知症のひとの特性をふまえたアセスメント(保たれている能力と低下している能力の把握、家族との関係の把握)、環境変化が認知症のひとに与える影響(なじみの人間関係、居住環境)について理解し、本人主体の理念に基づいた認知症ケア実践につなげる。
アセスメント技法の確認、良好な環境・望ましくない環境の検討
10 10 [認知症を生きる]
若年性認知症、病院で行われる検査、治療、予防の実際について理解する。
医療的側面の復習、医療の現状の把握
11 11 [疾患別ケア]
認知症を生きる不自由について学び、疾患別のケアについて理解する。
認知症の原因となる主な病気の特徴の理解
12 12 [家族への支援]
認知症の人を支える家族の課題、家族の認知症受容過程について理解する。家族の認知症の受容段階や介護力を適切に評価し、状況に応じた援助について理解する。
障害受容プロセスの復習、家族支援について理解
13 13 [家族への支援]
認知症のひとの生活を地域で支えるサポート体制や、多職種連携・協働による支援の基礎的な知識を理解する。認知症のひとと家族の会、家族のレスパイトについて理解する。
家族支援について理解
14 14 [チームアプローチ]
地域包括支援センターの役割・機能、コミュニティ、地域連携、まちづくり、ボランティアや認知症サポーターの役割・機能について理解する。
他職種協働の継続的ケア、地域におけるサポート体制について理解する。
他職種の理解
インフォーマル資源と活用の理解
15 15 [総括]
本人、家族、周囲の環境にも配慮した認知症ケアについて総括する。
ポートフォリオの整理
16 16 [定期試験]
定期試験
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 認知症のひとと家族の現状と課題、中核症状と心理行動症状、及びケアについて理解する
2 認知症のひとの体験世界を理解するしたうえで、認知症に伴う生活への影響と認知症ケアについて理解する。
3 認知症のひとおよび家族への支援や地域のサポート,チームアプローチについて理解する
4 認知症を取り巻く状況と、認知症の医学的・心理的側面を理解する
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
課題・レポート 学習態度
1 認知症のひとと家族の現状と課題、中核症状と心理行動症状、及びケアについて理解する
2 認知症のひとの体験世界を理解するしたうえで、認知症に伴う生活への影響と認知症ケアについて理解する。
3 認知症のひとおよび家族への支援や地域のサポート,チームアプローチについて理解する
4 認知症を取り巻く状況と、認知症の医学的・心理的側面を理解する
評価割合(%)
/Allocation of Marks
30 40 30

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