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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2020/04/02 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
波動情報工学特論
科目名(英文)
/Course
時間割コード
/Registration Code
81A11001
学部(研究科)
/Faculty
情報系工学研究科 博士後期課程
学科(専攻)
/Department
システム工学専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
大久保 賢祐
オフィスアワー
/Office Hour
大久保 賢祐(
 1Q:月曜5限@2410研究室
 2Q:火曜5限@2410研究室
 3Q:火曜4限@2410研究室
 4Q:火曜4限@2410研究室)
開講年度
/Year of the Course
2019年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年
単位数
/Credits
2.0
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2019/03/06
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
近年,空隙を有する環状の金属共振器と細線を交互に配置した周期構造をもつ人工媒質(メタマテリアル)がマイクロ波に対して負の屈折率特性を示すことが見いだされた.さらに等価回路的手法を用い,従来の分布定数線路に直列容量および並列インダクタンスを周期的に装荷した構造による右手・左手系複合伝送線路(Composite Right/Left-Landed Transmission Line: CRLH-TL)によってLHMが構成できることが報告された.これを機にLHMの特性を利用した新たなマイクロ波回路および機能素子への研究が活発化し,これまでにLHMの後退波特性を利用したマイクロ波カプラや漏波アンテナ等が報告されている.本講ではCRLH-TLを中心にLHMを伝搬する電磁波の性質およびマイクロ波・ミリ波機能素子への応用について学習する.
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
メタマテリアル,左手系媒質,右手・左手系複合 伝送線路,負の屈折,スーパーレンズ
履修上の注意
/Notes
電磁気学,電気回路,電磁波工学の知識が必要です.
教科書
/Textbook(s)
英文の関連資料を配布する.
参考文献等
/References
1. C. Caloz and T. Itoh, Electromagnetic Metamaterials: Transmission Line Theory and Microwave Applications, Wiley-Interscience, 2006. ISBN 0-471-66985-7.

2. G.V.Eleftheriades, K.G.Balmain, Negative-Refraction Metamaterials: Fundamental Principles and Applications, Wiley-Interscience, 2005. ISBN 0-471-60146-2.

3. Capolino, Filippo【編】/萩行 正憲/石原 照也/真田 篤志【監訳】,メタマテリアルハンドブック 基礎編・応用編,講談社.基礎編:ISBN978-4-06-156517-3, 応用編:ISBN978-4-06-156518-0.
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
学部での電磁気学,電磁波工学等の講義の復習が大切である.分布定数線路を理解するとCRLH-TLの理解が容易になる.
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
特に無し
備考
/Notes
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [授業概要説明]
ガイダンスおよび,メタマテリアルとその応用分野について説明する.
2 2 [メタマテリアルの歴史と分類]
メタマテリアルの歴史と分類について説明する.
3 3 [マクスウェル方程式と構成関係式]
マクスウェル方程式と構成関係式について説明する.
4 4 [位相速度・群速度]
位相速度・群速度について説明する.
5 5 [メタマテリアルの基礎1]
負の屈折率,エバネセント波の増幅について説明する.
6 6 [メタマテリアルの基礎2]
スーパーレンズについて説明する.
7 7 [メタマテリアルの基礎3]
左手系媒質の反射と透過について説明する.
8 8 [メタマテリアルの基礎4]
スプリットリング共振器と細線で構成された左手系媒質について説明する.
9 9 [CRLH-TL型メタマテリアル1]
左手系媒質と伝送線路理論について説明する.
10 10 [CRLH-TL型メタマテリアル2]
右手・左手系複合伝送線路(CRLH-TL)について説明する.
11 11 [CRLH-TL型メタマテリアル3]
ブロッホインピーダンスについて説明する.
12 12 [CRLH-TL型メタマテリアル4]
CRLH-TLを用いた漏波アンテナについて説明する.
13 13 [CRLH-TL型メタマテリアル5]
CRLH-TLを用いたマイクロ波カプラについて説明する.
14 14 [CRLH-TL型メタマテリアル6]
フェライトを用いたCRLH-TLについて説明する.
15 15 [変換電磁気学]
変換電磁気学,透明マントについて説明する.
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 左手系の伝搬,すなわち負の屈折率をもつ媒質においても,電界べクトル,磁界べクトルおよび波数べクトルはマクスウェル方程式を満たし電磁波が伝搬をすること,を理解すること.
2 後退波特性および負の屈折による集光作用について理解すること.
3 CRLH-TL型メタマテリアルの構成法を理解すること.
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
授業中の発表 レポート
1 左手系の伝搬,すなわち負の屈折率をもつ媒質においても,電界べクトル,磁界べクトルおよび波数べクトルはマクスウェル方程式を満たし電磁波が伝搬をすること,を理解すること.
2 後退波特性および負の屈折による集光作用について理解すること.
3 CRLH-TL型メタマテリアルの構成法を理解すること.
評価割合(%)
/Allocation of Marks
50 50

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