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授業情報/Course information

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授業基本情報
科目名(和文)
/Course
日本語文章作法
科目名(英文)
/Course
Practical Japanese Writing
時間割コード
/Registration Code
00A34202
学部(研究科)
/Faculty
共通
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
河原 修一
オフィスアワー
/Office Hour
河原 修一
開講年度
/Year of the Course
2017年度
開講期間
/Term
第1クォーター
対象学生
/Eligible Students
保健福祉学部1年,保健福祉学部2年,保健福祉学部3年,情報工学部1年,情報工学部2年,情報工学部3年
単位数
/Credits
1
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2017/03/26
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
 日本語文章作法は、日本語ということばによる文章表現の方法である。基本的な心得は、簡潔に、おもいをこめて、正しく書くことである。少し考えてから書き始める。書き出しを工夫し、具体例を挙げ、イメージを喚起させるように書く。内容のまとまりごとに段落を分けて書き、言いたいことをはっきりさせ、しめくくりを工夫して、余韻を残す。また、日本語の特色を生かす。読み手に応じて、敬語を使い分ける。「が」は焦点を示し、描写に適している。「は」は題目を示し、説明に適している。動詞を使って、躍動感のある文章にする。外界を写す表現と内面を示す表現がある。連語によって、文末表現を安定させ、文体を統一する。
 手紙の書き方の基本と実例を学ぶ。レポートの書き方の基本、実例、要点を学ぶ。就職活動の準備のために、エントリーシート、履歴書の書き方を学ぶ。メールの書き方とマナーにも言及する。 
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
 「ことば」というとき、文脈に応じて、言語(language)、語(word)、言語表現(verbal expression)などの意味を表すので、どの意味で用いられているのかを区別する。言語表現には、談話表現と文章表現のほかに、手話、電子媒体表現もある。文章表現には、実用表現と芸術表現(詩、小説など)がある。実用表現には、生活表現と学術表現(論文、レポートなど)がある。生活表現には、私的表現(日記、個人的な手紙など)と公的表現(公的な手紙、履歴書、報告文など)がある。
 ここでは、実用的な文章表現のうち、学術表現としてのレポート、生活表現としての公私にわたる手紙、公的な履歴書の書き方について、基本的な知識を学ぶ。併せて、相手に応じたマナーを身につける。
履修上の注意
/Notes
 手紙文の基本構成(前文、主文、末文、後付)を踏まえながら、お礼状、送り状、お祝い状、お詫び状、断り状、お見舞い状、お悔やみ状など、目的に応じて、相手の心情を推し測りながら、自分の気持ちが伝わるような工夫をする。
 作文、調べ学習、小論文とレポートの違い、レポートと論文の違いを踏まえながら、大学生活での必要性の順序を理解する。すなわち、科目評価に関わるレポートは1年前期から、就職活動に関わる小論文は3年後期から、卒業論文としての論文は4年前後期に必要となる。レポートの構成(問題提起、意見提示、展開、結論)を理解し、レポート作成の準備と大まかなスケジュール(資料探し、基礎資料読み、参考資料読み、データ整理と考察、執筆、推敲)を立てる。
 就職活動の準備のために、大゛核生活での必要性の順序を理解する。すなわち、自己省察と社会観察は1~3年で、インターンシップと業界研究は3年から、エントリーと企業説明会参加は3年後半から、試験は4年から必要となる。自己分析の基本的な方法は、自分の好きなこと、自分にとって価値のあること、自分にできることを省察することである。
 
教科書
/Textbook(s)
特に用いない。講義のためのプリントを用意する。
参考文献等
/References
辰濃和男(2007)『文章のみがき方』岩波新書
『マナーと常識事典』現代用語基礎知識2007年版付録自由国民社
林四郎編(1984)『文章表現必携』別冊國文学no.21學燈社
樋口裕一(2002)『やさしい文章術─レポート・論文の書き方─』中公新書ラクレ
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
 自分で親しい人に手紙を書いてみる。
 1年前々期、前後期の科目でレポートの提出が求められたときは、この講義でのレポートの準備の仕方や書き方を参考にして、取り組んでみる。
 この講義での自己省察(自己分析)の方法に関連して、やさしい心理学や哲学の本を読んでみる。お勧めの本は、岸見一郎(1999)『アドラー心理学入門』KKベストセラーズ、フランクル(1947)『それでも人生にイエスという』(1993訳)春秋社、カレル(1935)『人間─この未知なるもの─』(1992訳)三笠書房などである。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
日本語検定3級・2級を受けてみる。検定に合格すれば、履歴書に記載できる。
備考
/Notes
講義だけでなく、実践を含む。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配布資料
/Handouts
1 第1回 [日本語による文章表現、手紙の書き方(基本)]
日本語文章作法の基本的な心得を説き、日本語の特色を生かすことに言及する。手紙文の基本構成を説明する。手紙の目的に応じた書き分けに言及する。
実際に自分で親しい人に手紙を書いてみる。 講義補助プリント配付。
2 第2回 [手紙の書き方(実例)]
夏目漱石、谷崎潤一郎、太宰治などの作家の手紙を参照する。資料請求の依頼状、会社説明会参加の礼状、履歴書等送付の添え状、内定通知への礼状などの作例を挙げて、解説する。
資料請求の依頼状を書いてみる。 同上。
3 第3回 [レポートの書き方(基本)]
作文、調べ学習、小論文とレポートの違い、レポートと論文の違いについて、説明する。レポート執筆の心得、レポートの構成、レポート作成の準備と大まかなスケジュール、よいレポートについて、解説する。
前々期の科目でレポート提出が要請されているとき、資料探しを実践してみる。 同上。
4 第4回 [レポートの書き方(実例)]
某大学の学生レポートを実例として、構成、表現、様式(注、参考文献など)について、解説し、注意点に言及する。
実例として紹介した学生レポートについて、各自考察し、論評してみる。 同上。
5 第5回 [レポートの書き方(要点)]
論理的な構成と表現を目指す。事前確認、用紙・筆記具、体裁、構成、論証の方法、引用、注、参考文献、表現、文体、表記などに言及する。
前々期の科目でレポート提出が要請されている時、実際に執筆してみる。 同上。
6 第6回 [今から準備する就職活動]
自己分析の方法について、解説する。配付した自己分析シートに基づいて、各自、書いてみる。
自己分析の項目に即して、各自、考察してメモしてみる。 自己分析シートの配付。
7 第7回 [履歴書の書き方]
履歴書の作例を提示し、ポイントを解説する。配付した履歴書のフォームに随って、各自、書いてみる。
履歴書を各自、書いてみる。 履歴書の作例の配付。履歴書のフォームの配付。
8 第8回 [試験および解説]
試験を実施し、回収後、解説する。
今までのプリントとノートを読み直し、理解しておく。 試験問題の配付。試験解答例の配付。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 文章表現の主旨
2 文章表現の構成
3 文章表現の様式
4 文章表現の論理
5 文章表現の情趣
6 文章表現の具体性
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
課題 小レポート
1 文章表現の主旨
2 文章表現の構成
3 文章表現の様式
4 文章表現の論理
5 文章表現の情趣
6 文章表現の具体性
評価割合(%)
/Allocation of Marks
50 40 10

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