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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2019/08/20 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
言語横断情報アクセス
科目名(英文)
/Course
Cross-Lingual Information Access
時間割コード
/Registration Code
81A14601
学部(研究科)
/Faculty
情報系工学研究科 博士後期課程
学科(専攻)
/Department
システム工学専攻
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
磯崎 秀樹
オフィスアワー
/Office Hour
磯崎 秀樹(月曜4限)
開講年度
/Year of the Course
2017年度
開講期間
/Term
前期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2017/03/27
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
インターネット上には大量の文書が存在するが、そのうち、日本語の文書はごくわずかであり、その内容も偏っている。
例えば、最先端の科学技術に関する情報のほとんどは英語であり、日本語になっているものはごく限られている。
したがって、日本語の言葉を入力して、関連する英語の文書を見つけることができれば、便利である。
これを言語横断情報アクセスという。
最近は翻訳ソフトの性能が劇的に向上しているので、昔に比べると、言語の壁を感じることは少なくなってきた。
この授業では、翻訳ソフトの性能が、RBMT, SMT, NMT という技術の段階を経て向上したこと、
それぞれの技術にはどんな限界があり、どのように解決されていったかを学ぶ。
履修に必要な知識・能力・キーワード
/Prerequisites and Keywords
条件付き確率やパーセプトロンに関する知識
履修上の注意
/Notes
なし。
教科書
/Textbook(s)
SMT については、渡辺太郎ほか: 『機械翻訳』 コロナ社(貸与します)を使う。
NMT については、資料を配布する。

参考文献等
/References
なし。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
SMTやNMTのソフトウェアの中には公開されているものがある。
ダウンロードして使い、ソースコードを読うことにより、より深く理解することができる。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
なし。

備考
/Notes
なし。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配布資料
/Handouts
1 1--2 [言語横断検索]
インターネット上には、大量の英語の文書があるが、日本人は英語が苦手なため、その情報にアクセスするのに苦労する。
そこで、日本語の言葉を入力して、英語の文書を検索できるようにするのが「言語横断検索(CLIR)」である。その実現方法について学ぶ。
2 3--4 [言語横断質問応答]
日本語で質問をして、英語の文書の中からその答をピンポイントで探し出す「言語横断質問応答システム(CLQA)」の実現方法について学ぶ。
3 5--6 [ルールベース機械翻訳]
昔は翻訳するためのソフトウェアをゼロから人間が書いていた。これを「ルールベース機械翻訳(RBMT)」という。その仕組みについて学ぶ。
4 7--12 [統計的機械翻訳]
RBMTはあまりに大変だったので、翻訳済みの文書を大量に集めて、原文と訳文を対応づけた「パラレール・コーパス」を統計的に解析することによって、翻訳ソフトを自動的に作ることができるようになった。これを「統計的機械翻訳(SMT)」という。
しかし、SMTには、日本語と英語のように語順が大幅に変わる言語の間の翻訳がうまくいかない、という問題があった。それがいかに解決されたかを学ぶ。
5 13--15 [ニューラル機械翻訳]
人間の脳の仕組みに学んだ深層学習の技術は、画像認識などで大成功を収めたが、その技術が機械翻訳に持ち込まれると、SMTで難しかった日英翻訳などにおいて、SMTの性能をあっという間に超えてしまった。この技術について学ぶ。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識・理解
/Knowledge & Undestanding
技能・表現
/Skills & Expressions
思考・判断
/Thoughts & Decisions
伝達・コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 統計的機械翻訳のおおまかな仕組みを説明できる
2 ニューラル機械翻訳と統計的機械翻訳の得意・不得意について説明できる。
3 言語横断検索のアプローチの違いについて説明できる。
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
予習してきたことの発表 授業中の質疑応答
1 統計的機械翻訳のおおまかな仕組みを説明できる
2 ニューラル機械翻訳と統計的機械翻訳の得意・不得意について説明できる。
3 言語横断検索のアプローチの違いについて説明できる。
評価割合(%)
/Allocation of Marks
50 50

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