授業科目名(和文) [Course] |
人体の構造と機能Ⅱ <生理学> |
授業科目名(英文) [Course] |
Human Anatomy and Physiology II <Physiology> |
学部(研究科) [Faculty] |
情報工学部 |
学科(専攻) [Department] |
人間情報工学科/スポーツシステム工学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○齋藤 誠二 自室番号(5216)、電子メール(s.saito**ss.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
後期 2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
1年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
人体は多くの器官で構成される複雑なシステムであり,それらが有機的に連関して機能することにより生命が維持される.本授業では人体の循環器系,消化器系,呼吸器系および代謝系を中心に関係する臓器の構造と機能を解説する.そして,人体の構造と機能Ⅰで学んだ内容(筋骨格系,神経系など)を含めて,これら異なる機能をもつ複数の臓器が協調することにより生命が維持されていることを理解する.具体的には,心臓の構造を学び,血液を拍出するための筋収縮のメカニズムを理解する.また,消化における口腔,胃,腸及び肝臓の機能をそれぞれ説明できるようになり,それらの機能分担を理解する.さらに,肺における換気と肺の運動の関係を理解し,また血液中の酸素や二酸化炭素濃度の身体への影響を理解する. |
到達目標 [Learning Goal] |
1. 心臓の各部の名称および血管の構造を答えることができ,各部がどのようなはらたきをして血液を循環させているか述べることができる. 2. 消化管を構成する器官ならびに付属器の名称と所在を答えることができ,消化の過程で各器官がどのようなはらたきをしているのか述べることができる. 3. 鼻腔から肺胞に至る気道を構成する各器官の名称を答えることができ,外呼吸,内呼吸のメカニズムを述べることができる. 4. ホメオスタシスの概念を定義して,その重要性を説明することができる. |
履修上の注意 [Notes] |
1年次前期に開講される「人体の構造と機能I」の内容を十分理解しておくこと. 解剖図が掲載されている本を図書館等で借りてきて使用することを勧める. |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1. 心臓の構造と機能:血液循環,心臓の構造,特殊心筋と伝導系,心臓拍動と周期の自動性,心拍出量と収縮力,心拍数とリズム,心電図,心臓神経 2. 血管の構造と機能:血管壁の構造,血管の分布,血圧,脈拍,毛細血管のはたらき,血管運動調節 3. 血液の組成と機能:血液の組成,血球と血漿,血液型 4. 消化器系の解剖(1):口腔,咽頭,食道,胃,小腸 5. 消化器系の解剖(2):大腸,肝臓,膵臓,腹膜 6. 消化のしくみ(1):口腔内の消化,胃の消化,小腸の消化 7. 消化のしくみ(2):栄養素の化学的消化と吸収,大腸のはたらき 8. 中間確認試験 9. 中間確認試験の解説 10.呼吸器系の解剖(1):鼻,喉頭,気管と気管支 11. 呼吸器系の解剖(2):肺,胸膜と縦隔 12. 呼吸の生理(1):外呼吸,換気と呼吸運動,呼吸器量と死腔,ガス交換,血液における酸素運搬 13. 呼吸の生理(2):内呼吸,呼吸運動の調節,異常呼吸,異常環境と呼吸 14. エネルギー代謝:食品のカロリー値,基礎代謝量,エネルギー必要量 15. 体温の調節:概日リズム,体熱と代謝量,熱放散,体温の調節,発熱 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
定期試験(60%),小テスト(30%),確認テスト(5%),授業態度(5%)の配点として総合的に評価します. |
教科書 [Textbook] |
教科書:「新しい解剖生理学」山本敏行,鈴木泰三,田崎京二,南江堂 参考書:プロメテウス解剖学コアアトラス 坂井建雄監訳 医学書院 その他の参考書は,講義においてその都度紹介します。 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
あらかじめテキストの該当箇所を熟読すること.また,配布資料を用いてその単元を振り返ること. キーワード:構造,機能,心臓,血管,血液,消化器,呼吸器,代謝,体温 |
開講年度 [Year of the course] |
28 |