授業科目名(和文)
[Course]
情報倫理・セキュリティ
授業科目名(英文)
[Course]
Computer Ethics and Security
学部(研究科)
[Faculty]
情報工学部
学科(専攻)
[Department]
人間情報工学科/スポーツシステム工学科
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○磯崎 秀樹  自室番号(2506)、電子メール(isozaki**cse.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
後期、2単位
対象学生
[Eligible students]
2年生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
インターネットのプロトコルは、もともと善意の研究者間のやりとりを前提に作られたので、認証があまく、暗号化もほとんどされていませんでした。
しかし、商用利用が始まり、余暇やビジネスで利用するユーザが増えるにつれて、その脆弱性をついて悪用する人や組織が次々と出てきて、認証や暗号が重要になっています。
そこで、どのようなプロトコルにはどのような脆弱性があり、どう対処すればよいのかを説明します。そして、公開鍵暗号の仕組みについても説明します。
また、ウェブ・サーバの管理上の注意点について説明します。
到達目標
[Learning Goal]
・ワームやウイルスがどういう脆弱性をついて増えるのかを理解する。
・ウェブ・サーバの管理で注意すべきことが説明できる。
・ワンタイム・パスワードや公開鍵暗号について説明できる。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
 1・ウェブブラウザとウェブサーバ
   ウェブブラウザは何を使ってますか?という質問に答えられますか?
 2・認証とパスワード
   パスワードを暗号化せず、そのまま送るプロトコルがあるので注意。
   毎回パスワードが変わる?
 3・クッキー・XSS
   ログインもしてないのに、接続して来た人がどの人か、どうして分かるのでしょうか?
 4・パソコン遠隔操作事件について
   マスコミをにぎわせた事件を引き起こしたのは、ウイルスではなかった。
 5・CAPTCHA
   SNSのアカウントを申請して来たのは人間じゃないかもしれない。
 6・ウィルス・ワーム・二重拡張子
  初期のインターネットをストップさせたモリス・ワームなど
 7・電子メールのセキュリティ
  電子メールにはどんなプロトコルが使われているか?
  暗号化するにはどうしたらいいか?
  スパムメールを減らすには?
 8・バッファー・オーバーフロー攻撃とSELinux
  ウェブ・サーバが乗っ取られないようにするにはどうしたらいいか?
 9・公開鍵暗号・RSA暗号の数学
  暗号の鍵を公開するって大丈夫?
10・著作権・産業財産権・ステガノグラフィ
11・無線LANとVPN
  家や出張先から会社のネットに入るにはどうしたらいい?
12・剽窃と引用
13・復習
14・復習
15・復習

成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
各回での復習問題に対する返事(15%)と期末試験(85%)により採点します。
教科書
[Textbook]
教科書なし。毎回資料を配ります。
参考書:上原孝之『情報セキュリティスペシャリスト』翔泳社
佐々木良一監修『ネットワークセキュリティ』オーム社


自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
前回の復習として、質問に答えさせるので、復習すること。
普段から、ウイルスや暗号やソフトウェアの脆弱性などのニュースに注意しよう。

キーワード:プロトコル、暗号、認証、パスワード、著作権、ウイルス

開講年度
[Year of the course]
28