授業科目名(和文) [Course] |
エネルギー変換工学Ⅰ |
授業科目名(英文) [Course] |
Energy Conversion Engineering I |
学部(研究科) [Faculty] |
情報工学部 |
学科(専攻) [Department] |
情報システム工学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○中川 二彦 自室番号(2603)、電子メール(nakagawa**cse.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
後期 2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
3年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
エネルギー変換は、あらゆるエネルギー供給・利用システムにおいてエネルギー効率を決定づける重要な役割を担っている。エネルギー変換Ⅰでは、熱エネルギーと化学や力学エネルギー相互間や自然エネルギーからのエネルギー変換の基礎理論と実用例を理解し、エネルギーシステムの基本設計ができる基礎知識を修得することに主眼を置く。 |
到達目標 [Learning Goal] |
1. エネルギーシステムにおけるエネルギー変換の役割の理解 2. 熱と電力のエネルギー変換の基礎の修得 3. 熱と電力関するエネルギー変換技術の修得 4. 省エネルギー技術の理解 |
履修上の注意 [Notes] |
履修条件:「エネルギーと環境」、「熱力学」および「伝熱工学」などの基礎知識が必要であり、これらの関連授業科目を修得していることが望ましい。 その他:関数電卓を持参して下さい。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1.現状のエネルギーシステムとその課題:全てのエネルギーシステムはエネルギー変換装置(熱発生、熱交換、発電、電力消費機器など)の集合体であり、その現状と課題について概説します。 2.エネルギー変換の基礎:熱と電力の一元管理の必要性などについて解説します。 3.エネルギー変換の基礎:燃料と燃焼装置について概説します。 4.エネルギー変換の基礎:環境汚染物質を含む実際に使われている燃料の燃焼計算方法について概説します。 5.計測と制御:エネルギー変換で使われる計測機器や制御方法について概説します。 6.エネルギー変換装置:様々な燃料からの発電技術について概説します。 7.エネルギー変換装置:太陽エネルギー(熱や光)、風力などの自然エネルギーからの発電技術について概説します。 8.エネルギーの貯蔵と輸送:エネルギーの発生と消費を調整するための様々な技術について講述します。 9.エネルギー再生(回生):一度使用したエネルギーを回収し、再利用するための様々な技術について講述します。 10.エネルギーシステムの最適化:エネルギーシステムを設計、改善するための基礎理論(制約条件の理論)を概説します。 11.スマートシステム:コプロダクション(併産システム)とハイブリッド(複合システム)の考え方を講述し、コプロダクションの具体例として、製鉄所の例を概説します。 12.スマートシステム:複合システムの具体例として、太陽光発電と電気自動車の複合システムについて概説します。 13.スマートシステム:複合システムの具体例として、電動移動機器を利用した複合システムについて概説します。 14.スマートシステム:併産システムと複合システムを活用したコミュニティ全体の最適化の考え方を講述します。 15.総括 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
到達目標の達成度を、受講態度(40%)、定期試験またはレポート(60%)で総合的に評価します。 |
教科書 [Textbook] |
教科書:プリントを配布する。 参考書:「地域分散エネルギー技術」SMART研究会編(海文堂)、「環境エネルギー」化学工学会編(共立出版)、「図解新エネルギーの全て」化学工学会編(工業調査会)。 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
1・2年次に履修する関連授業科目の基礎知識が修得されていることを前提として講義する部分があります。このため、該当する箇所の基本事項は「エネルギーと環境」で配布されたプリントや、「熱力学」と「伝熱工学」の教科書を使って復習して下さい。 |
開講年度 [Year of the course] |
28 |