授業科目名(和文)
[Course]
伝熱工学
授業科目名(英文)
[Course]
Heat Transfer Engineering
学部(研究科)
[Faculty]
情報工学部
学科(専攻)
[Department]
情報システム工学科
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○中川 二彦  自室番号(2603)、電子メール(nakagawa**cse.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
前期 2単位
対象学生
[Eligible students]
3年次生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
熱や物質の移動現象は物体間に生じた温度差や濃度差によりもたらされ,それらの工学的な知識は単なる機器・装置の設計のみならず,食品生産,宇宙・建築・生体における伝熱現象の解明などで幅広く利用されている。この講義では,熱の移動現象に関する基礎的な知識を身につける。
到達目標
[Learning Goal]
1. 熱伝導方程式を解き,現象を説明することができる。
2. 対流熱伝達の基本特性を理解する。
3. ふく射熱伝達の基本特性を理解し応用できる。
4. 熱交換器の概要を知る。
履修上の注意
[Notes]
1.微分方程式の解法を十分復習しておくこと。
2.熱力学を履修していることが望ましい。

授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. 伝熱工学の概要:オリエンテーション
2. 熱伝導:熱伝導の基礎方程式,境界条件について概説します。
3. 熱伝導:平板および円筒の1次元定常熱伝導,熱抵抗,熱通過率などについて講述します.また,2次元熱伝導についても概説します.
4. 熱伝導:平板および物体内の1次元非定常熱伝導,集中熱容量系の考え方などについて講述します.
5. 対流熱伝達:粘性流体の流れと熱伝達の概念,層流の強制対流熱伝達について講述します.
6. 対流熱伝達:乱流の強制対流熱伝達について講述します.
7. 対流熱伝達:自然対流現象とその熱伝達について講述します.
8. 相変化を伴う熱伝達:蒸発現象とそれに伴う,沸騰熱伝達について講述します.
9. 相変化を伴う熱伝達:凝縮現象とそれに伴う,凝縮熱伝達について講述します.
10. 中間まとめ:演習を含む講義の進捗に合わせて,前半(1~9)の復習を想定していますが、講義の進捗状況によって行わない場合もあります。
11. 放射伝熱:熱放射と吸収,固体面間の放射伝熱,伝熱面間の形態係数の考え方と計算方法について講述します.
12. 放射伝熱:ガスおよび火炎の放射伝熱について講述します.
13. 熱交換器:隔板式熱交換器,蓄熱式熱交換器などの様々な熱交換器形式について,構造と特徴および設計について講述します.
14. 物質伝達を伴う熱伝達:拡散,物質伝達と熱伝達のアナロジーについて講述します.
15. 総括
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
到達目標の達成度を、授業態度(35%)、定期試験(65%)の配点として、総合的に評価します。
教科書
[Textbook]
教科書:「エスプレッソ 伝熱工学」相原利雄著(裳華房)

参考書: 「伝熱工学(上・下)」 J・Pホールマン著、平田 賢監訳(ブレイン図書)
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
1. 教科書の演習問題を自ら解くこと。
2. 参考書などを活用し、毎回講義の前後で、予習・復習をして下さい。
開講年度
[Year of the course]
28