授業科目名(和文)
[Course]
ヒューマンコミュニケーション
授業科目名(英文)
[Course]
Human Communication
学部(研究科)
[Faculty]
共通教育/全学教育
学科(専攻)
[Department]
自然科学 <科学技術と環境>
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○渡辺 富夫  自室番号(2403)、電子メール(watanabe**cse.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
前期 2単位
対象学生
[Eligible students]
情報工学部を除く全学科
授業概略と目標
[Course description and Objects]
人と人とのコミュニケーションは、活き活きとした社会を支える基盤である。本講義では、原初的コミュニケーションから集団コミュニケーションまで各種コミュニケーションを対象に、コミュニケーションにおける身体性の役割と身体性の共有の重要性について、身体的コミュニケーション技術を通して学ぶ。
到達目標
[Learning Goal]
1. 情報機械を介して人のコミュニケーションを支援する身体的コミュニケーション技術の基本的な考え方を修得する。
2. 身体を介して思いを伝え合う身体的コミュニケーションの概念と基本を理解する。
3. なによりもヒューマンコミュニケーションの不思議さに感動する。
履修上の注意
[Notes]
最後にコミュニケーション支援システムを調査し、その調査結果を一人一人が発表して議論・レポートにまとめることを念頭に履修すること。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. ねらいと概要
・ヒューマンコミュニケーションとは何か、その重要性と可能性等、学ぶ意義・動機付けを行う。
2. 情報システムとしての人間
・情報システムとしての人間の基本的な知識・考え方を理解する。
3. 原初的コミュニケーション
・生後間もない新生児期での身体的インタラクション・コミュニケーションから成人間コミュニケーションまで、ノンバーバルコミュニケーションを中心に、原初的コミュニケーションについて解説する。
4. コミュニケーションにおける身体性
・ヒューマンコミュニケーションの要であるコミュニケーションにおける身体性について、とくに関係性の構築の観点から基本的な知識・考え方を理解する。
5. 身体的コミュニケーション技術 (1)
・人は、単に言葉だけでなく、うなずきや身振りなど身体的リズムを共有して互いに引き込むことで円滑にコミュニケーションしている。この身体性の共有が一体感を生み、人とのつながりを実感させている。母子間インタラクションから成人間インタラクション、集団インタラクションの引き込みを合成的に解析して、うなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みをロボットやCGキャラクタのメディアに導入することで、対話者相互の身体性が共有でき、一体感が実感できる身体的コミュニケーション技術が開発されている。本技術は、人とかかわるロボット・玩具、携帯電話・インターネット等の音声インタフェース、教育支援ソフトへの導入など、教育・福祉・エンタテインメントをはじめ、人とかかわる広範囲な応用が容易に可能であり、その応用事例も紹介し、議論する。
6. 身体的コミュニケーション技術 (2)
・技術紹介・議論
7. 身体的コミュニケーション技術 (3)
・技術紹介・議論
8. 身体的コミュニケーション技術 (4)
・技術紹介・議論
9. 身体的コミュニケーション技術 (5)
・技術紹介・議論
10. コミュニケーション支援システム
・バーチャルリアリティ技術、超臨場感コミュニケーション技術など、各種コミュニケーション支援システムを紹介する。
11. コミュニケーション支援システムの調査発表(1)
・高度メディア社会、超高齢社会におけるコミュニケーション支援システムを調査し、今後5年間この研究開発に携わるとしたらの観点から夢のあるシステムを一人一人が提案・プレゼンテーションし、議論する。
12. コミュニケーション支援システムの調査発表(2)
・提案・プレゼンテーション・議論
13. コミュニケーション支援システムの調査発表(3)
・提案・プレゼンテーション・議論
14. コミュニケーション支援システムの調査発表(4)
・提案・プレゼンテーション・議論
15. まとめ
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
授業の理解度を深めるために質疑応答を積極的に取り入れ、学習態度を評価する。調査発表・レポート70%、学習態度30%。
教科書
[Textbook]
教科書:使用しない。
参考書:ヒューマン・インフォマティックス、長尾眞監修(工作舎)
Emotional Engineering, Editor:Shuichi Fukuda (Springer)
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
コミュニケーション支援システムを日常的に調査・展望すること。
キーワード:身体的コミュニケーション
開講年度
[Year of the course]
28