授業科目名(和文)
[Course]
エネルギーと環境
授業科目名(英文)
[Course]
Energy and Environment
学部(研究科)
[Faculty]
共通教育/全学教育
学科(専攻)
[Department]
自然科学 <科学技術と環境>
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○中川 二彦  自室番号(2603)、電子メール(nakagawa**cse.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
前期2単位
対象学生
[Eligible students]
全学科
授業概略と目標
[Course description and Objects]
エネルギー問題は人口、経済問題、資源調達、食料問題、環境問題など我々の生活と密接な関係を持つ。この講義では、エネルギー資源およびエネルギー供給・利用システムに関する現状と将来、エネルギーと環境との係わりについて講述します。
到達目標
[Learning Goal]
1. エネルギー資源の現状と将来を理解する。
2. 社会のエネルギー供給・利用システムの基礎知識を身につける。
3. エネルギーと環境との関係について認識を深める。
履修上の注意
[Notes]
エネルギー問題を考えるためには、自然科学のみならず人文学、社会科学、健康科学などの知識が必要になる。更に、エネルギー政策なども含め、幅広い分野における事実から理解する方法を養います。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. エネルギー・環境問題とは:オリエンテーション,エネルギー・環境問題を理解するためには,世界の中での日本のポジションを政治や経済を含む事実を基に考える必要があり,自然科学だけでなく,少子化問題や高齢者対策などの社会科学とも極めて強い関連性があります.これらを扱う講義の全体感を概説します.
2. エネルギー資源、エネルギーの発生・変換・伝達の基礎:様々なエネルギー資源からどのようにエネルギー変換され,消費されているのかについて概説します.
3. 電力システムと火力・水力発電技術:電力系統(分散型,集中型)と火力発電(石炭,ガスタービンコンバインドサイクル),水力発電(ダム,揚水)など発電から電力を消費するまでの仕組みとその課題について概説します.
4. 原子力発電:発電原理と技術について概説します.チェルノブイリや福島などの過去の原子力発電事故の原因,環境への影響および課題などについて概説します.
5. 太陽光発電と太陽熱発電:発電原理やその最新技術について,国内だけでなく,海外での研究開発や実用化事例を基に概説します.
6. 風力、地熱、海洋のエネルギーを利用した発電:発電原理やその最新技術について,国内だけでなく,海外での研究開発や実用化事例を基に概説します.
7. バイオマス:バイオマス利用技術について,直接燃料として使うだけでなく,エタノールなどの燃料製造などの技術やその利用について,国内だけでなく,海外での研究開発や実用化事例を基に概説します.
8. 水素システムと燃料電池:様々な燃料電池の発電原理と実用化技術について概説するとともに,エネルギーシステムとしての水素発生からその活用について,国内だけでなく,海外での研究開発事例を基に,その技術と課題について概説します.
9. エネルギー利用と省エネルギー:エネルギーを有効利用する考え方とその課題について概説します.
10. 省エネルギー基礎:エネルギーのカスケード利用,排熱回収,コジェネレーションなどの要素技術について概説します.
11. 省エネルギー事例:国内だけでなく,海外での研究開発や実用化された具体的な事例を基に,その効果について概説します.
12. 地球環境問題:地球温暖化とCO2排出量削減について,世界的な取り組みと日本の状況について概説します.
13. 地球環境問題:大気汚染の防止や廃棄物を処理する必要性とともに,具体的な技術と課題について概説します.
14. 変革への道筋:将来に向けての課題を解決する具体的な方法について講述します.
15. 総括
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
到達目標の達成度を、受講態度(40%)、定期試験またはレポート(60%)の配点で総合的に評価します。
教科書
[Textbook]
教科書:使用しない。プリントを配布する。
参考書:①「誤解だらけのエネルギー問題」、浜松照秀、日刊工業新聞社
     ②「オバマのグリーンニューディール」、山家公雄、日本経済新聞社
     ③「2015エネルギー・経済統計要覧」、日本エネルギー経済研究所、省エネルギーセンター
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
エネルギー問題や環境問題を扱った新聞記事や雑誌、資源エネルギー庁や環境省の統計データなどに積極的に触れ、知識の幅を広げるとともに、思考力を平素から鍛えることが重要です。講義で配布されたプリントにメモを取り、しっかりと復習して下さい。
キーワード;エネルギー変換、発電技術、バイオマス、スマートグリッド、水素、燃料電池、コージェネレーション、ヒートポンプ、地球温暖化、廃棄物、大気汚染
開講年度
[Year of the course]
28