授業科目名(和文) [Course] |
倫理学の基礎 |
授業科目名(英文) [Course] |
Fundamentals of Ethics |
学部(研究科) [Faculty] |
共通教育/全学教育 |
学科(専攻) [Department] |
人文・社会科学 <人間と文化の理解> |
単位数 [Point(Credit)] |
2単位(後期) |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
倫理学とは、どのような行為が善い(悪い)のか、なぜその行為が善い(悪い)のかを問う学問です。そもそもどうして倫理が問題となるのかを具体例を通して考えます(Ⅰ)。そして、倫理が視野に入れざるをえない価値的対象とそれをめぐる問題を考察します(Ⅱ)。ついで、倫理そのものを根こそぎにしかねない疑念をとりあげ、それを検討します(Ⅲ)。最後に、倫理的な行為をどのように正当化することができるのか、また倫理そのものの基礎にあるものが何であるのかを考えます(Ⅳ)。このようにして、倫理的な諸問題を反省し吟味しながら、倫理的思考を身につけることを目指します。 |
到達目標 [Learning Goal] |
1. 私たちが社会のなかでどのような規範にしたがっているのかを再確認し、その規範がなぜ正しいのかを考える姿勢を身につける。 2. 社会のなかで起こるさまざまな事象を倫理的な視点から考察し分析できるようにする。 3. 倫理学の基礎概念が理解できる。 |
履修上の注意 [Notes] |
倫理とは何なのかがよく分からないという学生から、倫理的な問題に悩んでいるという学生まで、倫理に関心のある学生を歓迎します。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
Ⅰ導入 1.倫理とは1――規範と自然、人間と動物、倫理と法律 2.倫理とは2――倫理的問題の類型1・2 3.倫理とは3――倫理的問題の類型3 4.倫理とは4――倫理的問題の類型4 Ⅱ倫理的価値 5. 生命 6. 死 7. 人生の意味 8. 快楽(1) ベンサムとミル 9. 快楽(2) カント 10. 快楽(3) アリストテレス 11. 自由と権利 Ⅲ倫理に対する懐疑 12. 相対主義 13. 利己主義 14. 決定論(物理的決定論/進化論) Ⅳ倫理学のめざすもの 15. 倫理とは(再び)-義務論と目的論 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
授業科目の到達目標がどれだけ達成されているかを、コメントペーパー、期末試験により総合的に評価します。評点の配分は、期末試験80%、コメントペーパー20%とします。 |
教科書 [Textbook] |
教科書: 教科書は使用しません。 参考書: サイモン・ブラックバーン『ビーイング・グッド:倫理学入門』 晃洋書房 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
日頃のニュースなどについても、たんに直観的に善い悪いではなく、どういう点がなぜ善いのか悪いのかを考える習慣をつけましょう。また授業で紹介する参考書も自主的に読むようにしましょう。 キーワード:倫理、哲学、規範 |
開講年度 [Year of the course] |
28 |
備考 | 授業に真面目にかつ積極的に参加することを求めます。 |