授業科目名(和文) [Course] |
組込みシステム設計方式論 |
授業科目名(英文) [Course] |
Embedded System Design |
学部(研究科) [Faculty] |
情報系工学研究科 |
学科(専攻) [Department] |
システム工学専攻前期 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○有本 和民 自室番号(2503)、電子メール(arimoto**cse.oka-pu.ac.jp) ※利用の際は,** を @に置き換えてください |
単位数 [Point(Credit)] |
前期 2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
1・2年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
組込みシステムは、限定された境界条件下で要求性能を実現するために、設計に際して、要求・目標仕様設計、方式・機能設計等の多岐に渡り、特に近年は、ハードウエアとソフトウエアの協調設計が必須となっている。この授業では、上記組込みシステム特有の設計方式論にフォーカスし、帰納的な理解を深める多数の事例を紹介し、最新分野もふくめた設計方式について解説する。 |
到達目標 [Learning Goal] |
組み込みシステム特有の設計方式を整理・体系化して、その基本的な考え方を理解する. |
履修上の注意 [Notes] |
履修の要件として,計算機工学,システム工学などの基礎知識を学んでいることが望ましい. |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
1. 組込みシステム総論:組込みシステムとは何か?組込みシステムの定義について、解説する。 2.組込みシステムの事例:様々な組込みシステムがあるが、その基本構成について述べる。特に、マルティメディアシステムを事例として、ハードウエア・ソフトウエアの概要について解説する。 3.組込みシステムのアーキテクチャ設計(1):組込みシステム全体のアーキテクチャについて述べる。特にシステム設計で重要なハードウエアとソフトウエアの切り分け(協調設計)方式について述べる。 4. 組込みシステムのアーキテクチャ設計(2):組込みシステムのハードウエアアーキテクチャについて実際の事例を交えて解説する。またハードウエアを構成するプロセッサ等の構成要素のアーキテクチャについても述べる。 5.組込みシステムの検証技術:組込みシステムの設計方式と設計したハードウエア・ソフトウエアの検証方式と検証環境について、実際の事例を交えて解説する。 6.組込みシステムのソフトウエア技術:組込みシステムのソフトウエアの設計仕様およびアーキテクチャ設計、実装方式について、実際の事例を交えて解説する。 7.組込みシステムのソフトウエア開発環境:様々なアプリケーションに対応する組込みシステムのソフトウエアを設計するための統合設計環境について、実際の事例を交えて解説する。 8.組込みシステムのアプリケーションソフトウエア開発:様々なアプリケーション向けのアプリケーションソフトウエアの設計方式と設計環境について述べる。また、ソフトウエアの再利用化を目指したプラットフォーム化を活用した、設計事例等を紹介する。 9.組込みシステムの今後の設計方式:ますます複雑化する組込みシステムに対して、短期間で高信頼なシステムを設計するための設計方式の今後の動向を中心に解説する。 10~14.研究課題の発表:組込みシステム分野の設計方式での最上位学会であるDAC(Design Autoimation Conference)のプロシーディングを用いた研究課題の発表を行う。 15. 総括:組込みシステム設計方式の今後のトレンドについて解説する。 |
成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)] |
研究課題に対する発表に基づき評価する. |
教科書 [Textbook] |
教科書:プリントを配布または別途指定する. 参考書:組込みシステム概論、情報処理学会 組込みシステム研究会 監修、CQ出版社 「組込みシステム」、阪田史郎・高田広章 著、オーム社 |
自主学習ガイド及び キーワード [Self learning] |
組込みシステムは、携帯電話等、身の回りに多く存在するが、一方携帯電話とパソコン違いを一言で語ることは結構難しい。また現状、性能向上のペースは留まるところを知らず、低消費電力化等との両立が大きな問題になってきている。このように組込みシステムを取り囲む環境は、日々変化しており、それをキャッチアップしながら発展を続けている。これらの事象に関心を持ち、上記課題を解決していくために、ハードウエアとソフトウエアそれぞれ単独でなく、密な連携が行われていることを十分に意識した上での学習への取り組みが重要である. キーワード:組込みプロセッサ、組込みソフトウエア、システムLSI、組込み検証、リアルタイムシステム |
開講年度 [Year of the course] |
28 |
備考 | なし |
資格等に関する事項 | なし |