授業科目名(和文)
[Course]
オリエント文化
授業科目名(英文)
[Course]
Orient World
学部(研究科)
[Faculty]
共通教育/全学教育
学科(専攻)
[Department]
人間と文化の理解
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○須藤 寛史  自室番号()
単位数
[Point(Credit)]
2
対象学生
[Eligible students]
平成26年度以前入学生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
オリエント(エジプトや中東)という地域は、日本においては、パレスチナ問題や湾岸戦争、イラク戦争、昨今のアラブの春の迷走などの話題が目立ち、危険な紛争地域というイメージが強いかもしれない。しかし人類史という長い視野でみると、農耕牧畜の起源、文字の発明、都市文明の発祥、鉄やガラスの発明、アッシリアやペルシアなど巨大帝国の展開、いわゆるシルクロードを通じた世界規模の文化交流、ユダヤ教、キリスト教、イスラームという一神教の発祥など、現代社会の基盤となるさまざまな制度や技術、文化が生まれ、古代から現代に至るまで、世界的な影響力を及ぼしてきた地域といえる。そうしたオリエントの歴史や文化を、先史時代にまで遡って概観する。そしてそのことが現在生じているさまざまな問題を考えるヒントになることを示したい。
到達目標
[Learning Goal]
1.オリエントの文化、歴史、美術を学ぶ
2.異文化理解の視点を育む
3.現在の中東情勢に関心を持つ
4.文化遺産の現代社会における意味を考える
履修上の注意
[Notes]
わかりにくかったり、疑問に思ったことなどを、講義中でも、講義のあとでも遠慮なく質問して下さい。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1.オリエントの場所と自然環境
2.中近東の遺跡と発掘調査、古代中近東の時期区分
3.旧石器時代:人類の起源と拡散
4.新石器時代:農耕牧畜のはじまり
5.新石器時代:農耕牧畜の起源と宗教のはじまり
6.新石器時代:土器の出現と儀礼の変化
7.銅石器時代:都市の起源
8.銅石器時代:文字のはじまり
9.青銅器時代:古代メソポタミア文明
10.青銅器時代:ハンムラビ王の時代
11.鉄器時代:巨大帝国、アッシリアの出現
12.鉄器時代:ペルシア帝国とアレクサンダー大王
13.ヘレニズム〜ローマ時代:シルクロード、世界規模の文化交流
14.イスラーム時代:イスラームとはなにか?—宗教、歴史、文化
15.いまオリエントではなにが起こっているのか
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
出席30%、レポートの内容70%
教科書
[Textbook]
「西アジア考古学講義ノート」日本西アジア考古学会
開講年度
[Year of the course]
27