授業科目名(和文)
[Course]
社会人類学 <人間関係を考える>
授業科目名(英文)
[Course]
Social Anthropology <Human Relations>
学部(研究科)
[Faculty]
共通教育/全学教育
学科(専攻)
[Department]
人文・社会科学 <人間と文化の理解>
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○山口 裕子  自室番号()
単位数
[Point(Credit)]
2
対象学生
[Eligible students]
全学
授業概略と目標
[Course description and Objects]
人間関係の諸側面を、社会人類学的パースペクティブを用いて多角的に検討する。特に「家族」「コミュニケーション」等に焦点をあて、多様な社会的文脈における人間関係の様相を歴史的、通文化的に比較検討する。それによって社会的存在としての人間についての理解を深めとともに、人間関係という側面から私たちが生きる社会を逆照射し、特性を捕捉する。
到達目標
[Learning Goal]
1.社会人類学的ものの見方を理解し、日頃自明視している社会的事象を相対化する視点を養
  う。
2.人間関係にかかわる主要理論を参照しながら、人間と社会の多様な関係性を捉える。
3.様々な社会的文脈や、異文化における人間関係の形成過程、およびコミュニケーションや対人
  行動の特徴を具体的事例に即して理解する。
履修上の注意
[Notes]
授業内容を自身の関心に引き付けて、人間社会の理解につなげていくような主体的な姿勢で臨んでほしい。期末試験のみならず、授業内で実施する小テストの結果を重視する。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1.異文化との出会い:博物学から社会人類学の誕生まで
2.社会人類学の主要理論:進化論、構造機能主義、文化相対主義
3.フィールドワークの可能性
4.家族の人間関係(1):家族の多様性と普遍性
5.家族の人間関係(2):血の神秘とさまざまな「親子」関係
6.家族の人間関係(3):高齢期の人間関係
7.家族の人間関係(4):技術の発達と人間関係の変容
8.近代産業社会と行動科学:人間関係論の誕生
9.自己概念と対人行動
10.コミュニケーション概論:身近な「異文化」への気付き
11.他者理解と言語コミュニケーション
12.他者理解と非言語コミュニケーション
13. 人間関係と環境変化・I:IT化
14.人間関係と環境変化・II:グローバル化と共生の課題
15.「貧困」「孤独」「無縁社会」を考える
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
授業内の課題(30~40%)と、終講時の試験(60~70%)に基づき総合的に評価する。
教科書
[Textbook]
教科書は特に指定しない。必要な資料は適宜授業内で配布する。
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
自身をとりまく社会環境に対して常に疑問をもち、日常生活の中で身近な「他者」の存在に気付くように、新聞やインターネットをチェックするなど、よく「アンテナ」を張っておいてほしい。
開講年度
[Year of the course]
27
備考 上に挙げた内容以外にも、社会で実際に起きている様々な事象を随時取り上げ検討してみたい。