授業科目名(和文)
[Course]
力学Ⅱ
授業科目名(英文)
[Course]
Mechanics II
学部(研究科)
[Faculty]
情報工学部
学科(専攻)
[Department]
情報システム工学科
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○市川 正美  自室番号(2505)、電子メール(ichi**cse.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
2単位
対象学生
[Eligible students]
2年次生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
古典力学は近代的精密科学の先駆けとして最初に体系化された学問であり、その後の自然科学の基礎をなしている。講義では相対運動、非慣性系における運動、質点系の運動とその応用としての惑星運動、また質点系の極限としての剛体に関する問題を中心に解説し、解析力学の初歩についても述べる。また公式を覚えて解くだけという勉強が軽視する数理的な側面を補いながら講義する。
到達目標
[Learning Goal]
1.解析学、線型代数が既修得であることを念頭に微分・積分およびベクトルを用いた物理現象の記述に習熟する。
2.慣性系と非慣性系の差違を理解し、非慣性系に特有の現象を解析できる能力を身に付ける。
3.微分方程式が既修得であることを念頭に物理数学の知識・方法を身に付け、応用できる能力を身に付ける。
履修上の注意
[Notes]
「力学I」を修得済みであることは必須の前提であり、加えて微分方程式を履修していることが強く望まれる。「解析学」、「線形代数学」は応用力のためにも必須であり、それを促進するためにも「フーリエ解析」、「ベクトル解析と幾何学〈ベクトル解析〉」等の受講を強く勧める。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1〜4.座標の相対運動について-並進運動と回転運動
5〜7.2体問題と惑星の運動について
8.1〜7の確認演習
9〜12.質点系と剛体の運動
13、14.解析力学の基礎と若干の応用
15.9〜14の確認演習
16.期末試験
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
定期試験、確認演習等の成績に基づいて総合的に評価する。
教科書
[Textbook]
教科書:「考える力学」(兵頭俊夫 著)学術図書出版社
参考書:「キーポイント 力学」(吉田春夫 著、岩波書店)は非常によく書かれた副読本である。また田崎清明〔学習院大学 教授〕氏のHome Pageにある資料「数学:物理を学び楽しむために」〔http://www.gakushuin.ac.jp/ ̃881791/mathbook/〕は、理学部向きであるが、一読の価値がある。他にも「ビジュアルアプローチ 力学」(為近和彦 著)森北出版、「理系なら知っておきたい物理の基本ノート[物理数学編]」(為近和彦 著)中経出版を始めとする俗にいう予備校関連の書籍は兎にも角にも「問題は解けるようになる」という点ではそれなりに効能はある。
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
数理的裏付けが希薄なままに公式を覚え、代入して答えを出すという大学入学以前の感覚から脱却する必要がある。物理を理解するには数学は必須であるが、短時間で数学は身に付かないことを念頭にして自らの目標を慮って計画的に学習する。また抽象概念に慣れるよう普段から新聞を始めとして、様々なものに関心を向けることが肝要だと思われる。
開講年度
[Year of the course]
25