授業科目名(和文)
[Course]
通信方式Ⅱ
授業科目名(英文)
[Course]
Communication Systems II
学部(研究科)
[Faculty]
情報工学部
学科(専攻)
[Department]
情報通信工学科
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○榊原 勝己  自室番号(2405)、電子メール(sakaki**c.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
2単位
対象学生
[Eligible students]
3年次生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
ディジタル通信は,信頼性の高い情報伝送が可能なだけでなく,コンピュータとの親和性,マルチメディアによる各種サービスを付加可能といった柔軟性に富んだ特注を有しています.講義では,PCMに代表されるアナログ情報のディジタル化法から始め,"0"と"1"から構成されるディジタル情報に対する基底帯域変調方式・無線帯域変調方式と,その周波数スペクトル,周波数利用効率を上げるための多重化法、スペクトル拡散方式を学んだ後,携帯電話システム,無線LANで実現されている要素技術を学びます.
到達目標
[Learning Goal]
1. PCMにおける標本化定理と量子化ビット数の役割を説明できる.
2. 代表的な基底帯域変調方式および無線帯域変調方式を説明できる.
3. 各種変調方式の周波数スペクトルとガウス雑音通信路におけるビット誤り率を計算できる.
4. TDMA,FDMA,CDMA等の多重化方式,スペクトル拡散による多重化の基本概念を説明できる.
5. 携帯電話システムを実現するための位置登録とハンドオーバーを説明できる.
履修上の注意
[Notes]
「フーリエ解析」で修得する時間と周波数の関係に関する基本知識,「通信方式I」で修得する変復調方式と雑音に関する基礎知識を必要とします.
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. デジタル化の利点,ディジタル通信システムのモデル
2. PCM(標本化定理,サンプリング周波数,量子化)
3. PCM(量子化ビット数とSN比,デシベル)
4. 基底帯域変調(NRZ,RZ,マンチェスター符号等)
5. 基底帯域変調(各種方式の周波数スペクトルと帯域幅)
6. 基底帯域変調(ガウス雑音,誤差関数)
7. 基底帯域変調(最適な判定閾値の設計,ビット誤り率)
8. 無線帯域変調(ASK,OOK,FSK,PSK,QAM,位相平面)
9. 無線帯域変調(各種方式の周波数スペクトル)
10. 無線帯域変調(同期検波,非同期検波)
11. 無線帯域変調(4値PSKの同期検波)
12. 多重化(FDMA,TDMA,CDMA)
13. 多重化(ランダムアクセス方式,ALOHA,CSMA)
14. 携帯電話システム(セルラー方式,位置登録,ハンドオフ)
15. 無線LANシステム(PHY・MAC層プロトコル)
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
授業科目の到達目標に対する達成度を測るために実施する単元ごとの小テスト(30%),期末試験(60%),質問等による授業への積極的な参加(10%)により評価します.
教科書
[Textbook]
■教科書:
「ディジタル通信」大下眞二郎,半田志郎,デービッド・アサノ(著),共立出版
■参考書:
「よくわかるワイヤレス通信」田中博,風間宏志(著),東京電機大学出版局
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
ホームページ http://vega.c.oka-pu.ac.jp/~sakaki/ からリンクされている講義情報を参考にしてください.前回までの学習した内容を必ず復習した上で出席することが目標達成への近道です.また,電子情報通信学会「知識ベース 知識の森」(http://www.ieice-hbkb.org/portal/doc_index.html)内の「4群 モバイル・無線」も参考にすると良い.
開講年度
[Year of the course]
25