授業科目名(和文)
[Course]
生物と環境
授業科目名(英文)
[Course]
Life and Environment
学部(研究科)
[Faculty]
全学教育
学科(専攻)
[Department]
科学技術と環境
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○中島 伸佳  自室番号(6210)、電子メール(nkmt-nakajima**fhw.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
2
対象学生
[Eligible students]
全学部
授業概略と目標
[Course description and Objects]
地球環境の特性と生物の多様性の意義を考え、さらに、動物である人間と、植物や微生物などの他の生物との関わりについて、食や環境問題などを題材に、自然科学的な知見から理解することを目指す。
到達目標
[Learning Goal]
1. 地球という惑星上で、エネルギーと化学物質から成り立っている生物生態系の構造と機能を理解する。
2. ヒトという生物(動物)の特性を歴史的に考えながら、「食と環境問題」を自然科学的な側面から将来を考察する。
履修上の注意
[Notes]
講義には積極的に出席し、その能動的な受講態度を期待する。予習・復習をすること。遅刻厳禁!
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. 太陽系の惑星のひとつである地球の環境特性を、歴史的かつ物質科学的に理解する。
2. 地球上の生命体の生態系の仕組みや構造と機能を環境科学的に考える。
3. エネルギーの循環の仕組みを、特に「地球環境と食物」を通して理解する。
4. 生物の多様性(微生物、植物、動物)を理解し、「生産者」としての植物、「分解者」としての「微
生物」、さらに「消費者」としての動物(人間)の生態学的位置づけを認識する。
5. 「世界の自然環境」や「日本の環境特性」を環境科学的側面から考察する。
6. 水や大気や土壌を取り巻く環境問題やエネルギー問題を、「資源循環型社会の構築方法」を目指して
理解を深める。
7. エネルギー源としての「食物」の中で、微生物などの機能を利用して製造される「発酵醸造食品」
や「遺伝子組換え植物」などについて解説する。
8. 今後の微生物や植物の働きの応用(脱炭素依存社会へのバイオテクノロジー)について紹介する。
9. 動物などの従属栄養生物の栄養素について、エネルギーの獲得の側面から説明する。
10. 生物体を構成する化学物質について、生物科学や物質科学的領域から理解する。
11. 生物体内で起こりうる化学反応(エネルギー代謝)の概要を、化学物質の構造と機能から学ぶ。
12. 生物(動物)としてのヒトの体内での化学反応を、酵素化学や生物化学的な観点から考察する。
13. 近代日本における「ヒトのくらし」を食を中心に歴史的に振り返り、「未来の食物」に触れる。
14. 有限の地球環境において「人間という生命体」が健康を維持し社会活動を行うことについて考える。
15. 現代社会における、様々な病気や薬害、あるいは自然災害などについて認識を深める

成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
出席中の受講態度(出席点)、提出を求めるレポート、並びに、定期試験結果などにより、総合的に評価する。
教科書
[Textbook]
教科書:「栄養科学シリーズNEXT: 基礎化学」、辻・中村編、講談社(ISBN 978-4-06-155350-7)、さらに、必要に応じてプリントや資料を配布する。また、視聴覚教材なども用いる。
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
この科目を受講する学生は、「現在の地球環境と人間の生活に対する危機感」、並びに「自然科学に対する基礎知識や認識」を持って講義に臨んでくれるように。
開講年度
[Year of the course]
25