授業科目名(和文)
[Course]
世界遺産論
授業科目名(英文)
[Course]
World Heritage Studies
学部(研究科)
[Faculty]
全学教育
学科(専攻)
[Department]
人間と文化の理解
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○中西 勝彦  自室番号(3404)、電子メール(midwest**dgn.oka-pu.ac.jp)
※利用の際は,** を @に置き換えてください
単位数
[Point(Credit)]
2単位
授業概略と目標
[Course description and Objects]
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された「世界の文化及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然など人類が共有すべき普遍的な価値を有するものである。地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重な宝物である。さまざまな国や地域に住む人びとが誇る文化財や自然環境などがある。中には人類の残酷な歴史を刻むもの、また戦争や自然災害、環境汚染などの危機にさらされているものも含まれている。それらは国際協力を通じた保護のもと、国境を越え今日に生きる世界の総ての人びとが共有し、次の世代に受け継いでいくべきものである。講義では、文化遺産、自然遺産、複合遺産、危機にさらされている遺産(危機遺産)への登録基準などを学ぶ。
到達目標
[Learning Goal]
1. 世界遺産の歴史とリスト登録までのプロセスを学ぶ
2. 文化遺産、自然遺産、複合遺産、危機遺産の基準および登録事例を学ぶ
3. 日本の世界遺産と日本政府の暫定リスト記載物件を学ぶ
履修上の注意
[Notes]
配布した資料は、ファイルをして必ず持参する
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1. 世界遺産条約が締結されるまで
2. 世界遺産リスト登録までの流れ
3. 文化遺産の登録基準と課題
4. 登録事例−記念工作物(ピラミッド、ケルン大聖堂、ベルサイユ宮殿と庭園 など)
5. 登録事例−建築物群(ポルト歴史地区、ベルギーとフランスの鐘楼群 など)
6. 登録事例−サイト(ジェームズ島と関連遺跡群、フィリピン・コルディエーラの棚田群 など)
7. 自然遺産の登録基準と課題
8. 登録事例−厳正保護地域、原生保護地域、国立公園 など
9. 登録事例−天然記念物、種と生息地管理地域、景観保護地域、資源保護地域 など
10. 複合遺産の登録基準と課題
11. 登録事例−マチュ・ピチュ、カッパドキア、泰山、アトス山、タスマニア原生地域 など
12. 危機遺産と課題、抹消遺産
13. 日本の世界遺産と課題
14. 登録事例−文化遺産、自然遺産、暫定リスト記載物件
15. 無形文化遺産などの関連条約について
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
問題点に関するレポート(40%)、現地レポート(50%)、授業への参加および出席状況(10%)により総合的に評価する
教科書
[Textbook]
教科書
参考書 適宜指示する。
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
TVやビデオなどで、登録事例の鑑賞に努めることが望ましい
開講年度
[Year of the course]
25
備考 欠席する場合は、事前に欠席願いを提出すること