授業科目名(和文)
[Course]
セラミックデザイン論
授業科目名(英文)
[Course]
Ceramic Design Theory
学部(研究科)
[Faculty]
デザイン学部
学科(専攻)
[Department]
造形デザイン学科
担当教員(○:代表教員)
[Principle Instructor(○)
and Instructors]
○金子 賢治  自室番号()
単位数
[Point(Credit)]
2単位
対象学生
[Eligible students]
造形デザイン学科セラミックデザインコース2年次生
授業概略と目標
[Course description and Objects]
 近現代の工芸とデザイン史上に起こった最も大きな出来事は、単なる手作りの産業であった工芸(産業工芸)から、①モダンデザインの理論と実践が派生し、②近代的な意味での作家の個性を表現する「表現の工芸」が誕生したことである。①は主に1851年のロンドン万博を契機に発生し、モダンデザインの父と言われるウィリアム・モリスの活動を嚆矢に、ヨーロッパ大陸に受け継がれ、バウハウスの活動を通して確立した。日本も明治の手作り産業の機械化の過程を通してその考え方を取り入れていった。②はほぼ1910~20年代頃に生まれた。イギリスのバーナード・リーチと日本の富本憲吉が共同で作り上げたもので、以降、世界に広がった。
 以上の工芸、デザインの歴史とその関連を考察しつつ、その中で醸成された工芸論、デザイン論を検討する。そして現代の最先端の工芸論、デザイン論、その密接な関連を確認していく。
到達目標
[Learning Goal]
1.近現代が到達した工芸論、デザイン論を確認し、それを実際の工芸、デザイン制作に用いていく。
2.そのための方法論を作り上げ、確認していく。
3.自らの考えを文章化する能力を涵養する。
履修上の注意
[Notes]
 質問、感想ペーパーが配布された時は記入すること。次回に質問の答えや意義の有る考えなどを紹介する。
授業計画とスケジュール
[Course schedule]
1.授業オリエンテーション及びデザインの語源、デザインとリ・デザインについて
2.縄文と弥生に見る造形論の二つの原型
3.工芸概念の変遷
4.手作りの産業と伝統的工芸品
5.美術館と博物館
6.産業工芸と表現の工芸(近代的個人作家の工芸制作)
7.イギリスの現代陶芸(ルーシー・リー、バーナード・リーチ、ハンス・コパー)
8.セラミックデザインの流れ及び分野の解説
9.日本のやきものについての解説
10.公募展のスライドにより発想の多様性について
11.生活用具としての現代クラフト作品、機能と造形について
12.工芸と建築空間の関係について
13.セラミックアートについて
14.デザインとアートについて
15.まとめとレポート発表
成績評価方法と基準
[Grading policy (Evaluation)]
出席状況20%、期末レポート80%で評価する。
教科書
[Textbook]
教科書:プリント及びスライドを使用し教科書は使用しない。
参考書:授業の中で必要に応じて示して行く。
自主学習ガイド及び
キーワード
[Self learning]
期末レポートのテーマを早めに示すので、そのことについて日頃から考察を重ねておくこと。
開講年度
[Year of the course]
24
備考 特になし。