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丹後ちりめんの特性を生かした新しいテキスタイルの開発と展開~生産過程で破棄されていた生機の有効活用~

岡山県立大学デザイン学部造形デザイン学科の岡本汐加助教は、京都北部丹後地方で昭和27年より自社撚糸、自社製織の合繊丹後ちりめん生地を製造してる臼井織物株式会社と共同で、余剰若しくは不合格品として破棄される生機の特性を生かし新しいテキスタイルの開発と展開を研究しています。

写真_縮緬生地1 写真_縮緬生地2 写真_縮緬生地3

2018年に京都工芸繊維大学で開催されたワークショップで生地加工方法の提案に繋がるヒントを得て、従来の縮緬生地とは異なるテクスチャーを安定して得ることを目的に、ポリエステル縮緬生機のカット、煮沸、染色、捺染などの技法について研究を重ね、生機の特性を生かした従来の縮緬生地とは異なる新しいテクスチャーのテキスタイルを生み出しています。



写真_縮緬生地10
※令和2年3月時点で開発されていた新しいテキスタイルは、ドイツのIHM:Internationalen Handwerksmesse(国際的なテキスタイルフェア)の展示作品に選定され、フェア内で開催される「TALENTE2020」コンペでも発表する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりIHM、TALENTE2020は開催中止となっています。



研究者より
 煮沸後に縮んでいる生機生地を分析し、47種類のカット方法による効果の確認などからスタートした研究は、従来の縮緬生地とは異なるいくつかの新しいテキスタイルが仕上がっています。また、従来の柔らかい手触りより硬さがあり、大きさの制限など破棄される生機の特性をもつテキスタイルなので、従来の製品づくりとは違う展開が期待できます。

<お問い合わせ>
 岡山県立大学デザイン学造形デザイン学科
  専門分野 テキスタイルデザイン
  助教 岡本 汐加