食社会学研究室
教員紹介

少年院へ見学に行った写真です(一番右が都島)
氏名・職位 都島 梨紗 TSUSHIMA, Risa 専任講師
【専門分野】
社会学、教育社会学、犯罪社会学、社会病理学
【所属学会など】
日本社会学会、日本教育社会学会、日本犯罪社会学会、社会病理学会、中国四国教育学会、東海社会学会
主な研究テーマ
〈青少年の「大人」への移行プロセスの解明〉
- 非行少年の生活と「立ち直り」に関する研究
- 少年院や保護観察所等の支援実践に関する研究
- 台湾の矯正処遇等の実態に関する研究
- 専門学校生の学校から職業への移行に関する研究(共同)
- 祭りを軸とする青少年の「大人」への移行に関する研究(共同)
一般の方へ
こんな研究をしています
わたしたちはどのように「大人」になっていくのでしょうか。高等学校を卒業後、大学に進学し企業等に就職したら「大人」でしょうか?それとも結婚して子どもを育てるようになったら「大人」でしょうか?
では、小・中学校時代に学校に行けない・行かない経験をした子どもは、どのような人生を歩むのでしょうか。彼・彼女たちはどのような「大人」をイメージし、どのように「大人」になっていくのでしょうか。
私は特に非行を経験した若者に焦点を当てて、彼・彼女たちの生活について聞き取り調査をしています。彼・彼女たちの多くは小・中学校時代に学校に行かなくなった時期があります。その理由は勉強が苦手、部活動でいじめられた、気の合う友達が学校に居なかったなど様々です。それでもまた、高校に通いはじめる人や、大学進学を目指すようになる人もいます。大学に行って勉強をして、自分と同じように大変な思いをした人を助けたいと思っている人もいます。
このように「進学」や「就職」といった点ではなく人生モデルとして線で捉えていくことで若者が「大人」になっていく過程をより多面的に捉えることができます。私は線で捉える視点や彼・彼女たちの考え方を大切にしながら研究を進めています。
私の研究室に所属している学生は、「食」に興味を持っています。研究室の指導では、私の社会学の視点と、学生が持つ「食」や「栄養学」の視点をうまくコラボレーションさせることを目指しています。学生とは、主に小学生から大学生までの食意識や食行動について一緒に研究しています。子どもから「大人」になっていく過程の中で食に対する考え方や意識は大きく変化すると考えられます。研究室では、こうした変化とそれに対応できる食育支援について研究を進めています。
受験生在学生にひとこと
私は「食」の知識は豊富ではありませんが、その代わりに社会学や教育学の視点を持っています。研究室では、私の社会学の視点と、学生が持つ「食」や「栄養学」の視点をうまくコラボレーションさせることを目指しています。学生とは、主に小学生から大学生までの食意識や食行動について一緒に研究しています。子どもから「大人」になっていく過程の中で食に対する考え方や意識は大きく変化すると考えられます。みなさんの中には、大学進学を機に「1人暮らし」を始めた人もいるでしょう。そうでなくても行動範囲が広がり、自分で食事を選ぶ機会が増えたのではないでしょうか。こうした経験により食生活や食に対する考え方がこれまでと大きく変化したのではないかと思います。研究室では、こうしたライフイベントごとの変化を捉えながら、それに対応できる食育支援について研究を進めています。